すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

時代


歌手の一青窈さんが先月 昭和歌謡のカバーアルバムをリリース

その名も 『歌窈曲』

私にとってあまりにも懐かしい
ちあきなおみさん、奥村チヨさん、金井克子さん、黛ジュンさん、中島みゆきさん
などの名曲をカバー
例えば、喝采」「終着駅」「他人の関係」「天使の誘惑」そして「時代」・・・など。
先日、NHKの番組でその中のいくつかを歌っていらっしゃいました。

一青窈さんは台湾に暮らしていた幼い頃から日本の歌謡曲に親しんでこられたそうですが、
年齢的にはおそらくリアルタイムではなかったのでは・・と思われ、
ですから、ご両親の影響であったのかもしれませんね。
しかし、彼女の歌声が醸し出すものは確かに “昭和歌謡” でありまして、
また、ファッション、ヘアスタイル、メイクもいかにも “昭和”
古いはずなのにめちゃくちゃ新しい。
こちとら昭和の者としてはちょっとしゃくにさわるくらいのカッコ良さでした。

・・・・・

ところで、中島みゆきさんの 「時代」
(そうか、あれも昭和歌謡なの? と思ったりもして)

一青窈さんは 昨年の大震災後、
被災地での “歌の炊き出し” で、様々な歌を歌われたそうです。
その中で「時代」も。
この歌には大きな力があると感じています。
きっと多くの方が優しく肩を抱かれ、それから温かく励まされたのではないでしょうか。

私もそうでした。

そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう

by 中島みゆき  「時代」より

まだ若かった頃、
どんづまりのような今の苦しみも いつかそんなふうに話せる日が来るのかな・・
そう思わせてくれました。

だから、
くよくよしないで 今日は今日の風に吹かれましょう

そう教えてくれた歌でした。