すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ファイト!


またいつもの突然の思いつきで、
今朝から、夫が起き出す前に歩くことにしました。
2週間後に友だちと尾瀬に行くからです。
歩行距離11キロメートル、歩行時間4時間半。
そうバスツアーの詳細には書いてあって、
これはちょっとトレーニングしておかないと旅の仲間に迷惑をかけるなぁと。
日頃、車ばかりでほとんど歩いていないし、運動からも遠ざかっている状態ですので。

今朝は5時少し前に目が覚めました。
最近ではそんなに苦労しなくても早起きが出来る・・んだなぁ。
そこから身支度を整えて、5時には外へ。
雨の予報だったけどまだ雨は降っておらず、でも風が思う以上に涼しかった。
まだ誰も歩いていない道をうぉんうぉんと大きく手を振って歩いていくと、
早速あちこちの草花に目が留まり、つい足が止まります。
ゴミ置き場の傍らでは黒い猫ちゃんがしゃがんでいて、話しかけたらそっぽを向かれました。
畑では夏野菜の準備がされているようだし、水を張った田んぼには細い緑の苗が頼りなく立っている。
道沿いのお宅から顔を覗かせている薔薇の花にも「うんうん」と話しかけてしまいました。

一戸建てが立ち並ぶ団地の中では、
ツバメが3羽、朝っぱらから徘徊する私を警戒するかのように、すぐそばを低空飛行していきます。
かと思うと、元沼地だった所の道の真ん中にカモらしきカップルが佇んでいてビックリ。
後でちょっと調べてみたのですが、くちばしの先が黄色だったし多分“カルガモ”だったのでは。
このあたりはハクセキレイもちょこちょこと道を歩いていることがあり、
車にひかれないかといつも心配になるのです。
甲高く大きな声で鳴いていたのは何だったんだろう・・ 尾の長い少し大きめの鳥でした。

いつもは寝ている時間。
当たり前のようにそこに在る生き物たちに心寄せ、和ませてもらう。
人見知りなど何処へやら、すれ違う人たちとも軽やかに挨拶を交わしながら歩く。
なんだかとても得をしたような、幸せな気分でした。
本当はもっとテンポ良くガッガッと歩みを進めなきゃトレーニングにはならんのでしょうが。

う~ん、明日はカメラ持参かな。

・・・・・

ふぁいと!たたかうきみのうたを~たたかわないやつらがわらうだろ~~ふぁいと!

近ごろふと口に出て、何度も同じフレーズを繰り返してしまいます。
今朝歩きながらも、つい歌っていました。


ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

by 中島みゆき  「ファイト!」より


歌の中で描いているものは重く、やり切れなさも深いのだけれど
彼女が「ファイト!」と呼びかける声は思いがけず明るくて
この上なく優しい・・

タタカウ キミノウタヲ タタカワナイ ヤツラガ ワラウダロウ

いつもここで泣けてしまいます
どうしてかはっきりとはわかりませんが
そういうことって周りにもよくある気がして
自分にもそういうことがあった気がして
悲しくやるせなくなるのです

ツメタイ ミズノナカヲ フルエナガラ ノボッテユケ

・・・・・ 
 
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