すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

なでしこ・ジャパ~ン!


オリンピック三昧です。
たくさんの感動をいただいて・・、ですから寝不足でして(^^;
 
 
今日未明、サッカー女子の準決勝
なでしこジャパン がフランスに2-1で勝ち、まずはメダルを確定させました。
念願、悲願のメダルです。
宮間キャプテンは泣いていました。
いつも冷静で少々のことでは動じないように見える彼女ですが、
やはり心の中はキャプテンとしての重圧とも闘っていたのかなあと改めて気づかされました。
 
ただ好きなだけで、専門的なことはわかりませんが、
 
今回のなでしこジャパン、守備が本当に素晴らしいと思うわけでして。
連動的な動き、そして献身的な動きで守る。 とことん守る。
全試合を通じて、終了のホイッスルが鳴るまで、その姿勢をピッチにいるメンバー全員が貫いている。
その集中力、団結力は凄い。
そこには勝ちたいという強い強い思いがあり、
その思いはなでしこたちの中に太くブレないものとしてしっかりと共有されているのだと、
テレビのこちらから見ていてもひしひしと伝わるのです。
 
昨年のワールドカップの時はGK海堀選手のスーパーセーブが話題になりました。
今回のGK福元選手も神がかり的な活躍で、最後の最後、日本のゴールを守ってくれています。
ワールドカップの時から注目していた岩清水選手はやはりナイス・ディフェンスのオン・パレード。
(彼女、プライベートもナイス女子で、インタビューの受け答えなどもイイ感じの人なのです)
凛々しく美形の近賀選手も、
夫曰くサッカーやっているようには見えない、ふんわりとした雰囲気の鮫島選手も、
(まぁいろいろありましたが)長身を活かしたガッツなプレーの熊谷選手も、
とにかくDF陣、自分たちのやるべきことを手を抜かずきっちりやっている。 脱帽ものです。
なでしこのオシャレ番長として超明るいキャラクターの川澄選手は、
その優れたシュートセンスで大野選手からのパスを冷静に決めるあたり、さすがですし。
阪口選手は中盤で守って攻めて守って攻めてと動き回っている姿が終始画面に映っていましたね。
(知らなかったのですが、ワールドカップでは影のMVPとも言われていたそうで、納得です)
前回ブラジル戦で、FWの大野選手大儀見選手がシュートを決めてくれたのには感動しました。
特に、大儀見選手はワールドカップではFWとしてあまり活躍が見られなかったという印象があり、
しかし、今回オリンピックで見る彼女はとても逞しく頼もしいFWです。
 
そして、澤選手
最年長、しかもワールドカップ後に体調を崩し何とかオリンピックに間に合ったにもかかわらず、
献身的に守り走り続ける彼女の姿には本当に胸が熱くなります。
4位だった北京オリンピックでキャプテンだった澤選手は、
「試合中、苦しい時は私の背中を見て」 とチームメイトに言ったそうです。
言葉ではなく、自分が先頭になって体で表現していくことで、仲間を奮い立たせようとしたのだと思います。
今回のオリンピックでも彼女の背中を見てメンバーはどんなにか勇気をもらったことでしょう。
澤さんに負けてられない、澤さんがあんなに走ってるんだから自分だって、
そう思わずにはいられないだろうなと。
 
その澤選手から絶大な信頼を得てキャプテンを引き継いだ 宮間あや選手
昨年のワールドカップで彼女のファンになりました。
正確なキック、(中田英寿バリの)あっと思うようなパス。
ワールドカップでの対アメリカ戦終盤、澤選手へのニアパスも最高でしたが、
今日のフランス戦での彼女のフリーキックはまさにドンピシャ。 見事、得点に繋がりました。
 
しかし、私が彼女のファンになったのは、そんな卓越した技術力だけでなく、
彼女の人間性にも感心したからです。
ワールドカップの決勝戦では、最後PK戦によってアメリカに勝つことができました。
その瞬間、喜びを爆発させるメンバーの輪から外れて、まずアメリカチームに握手を求めたそうです。
PKはその時の運であり、それまでお互い必死に戦って同点だった相手の前で大喜びするのは
彼女の心が良しとしなかったのでしょう。
戦った相手に敬意を表する握手。
そんな宮間選手の心意気がカッコよかったし、
瞬時にそんな行動が出来るなんて、気遣いが身についている人なんだなと感心したわけです。
 
いつも冷静でクールにも見えますが、
仲間への声がけなど周囲への気遣いも細やかで、温かい人でもあるのです。
そしてやっぱり、熱い人なのだと思いました。 
今回オリンピックでいよいよ試合が始まる前に、選手、監督、スタッフ全員で組んだ円陣の中で、
キャプテンとして彼女が言った言葉は皆の心を熱くし、泣いたメンバーもいたそうです。
「みんなに大切な思いがあって、大切な人もいる。 6試合をお互いのために戦おう」
宮間キャプテンもまた、あの時の澤キャプテンのように、メンバーの心を熱く奮い立たせたのだと思います。
 
 
フランスに勝って宮間選手が泣いたのは、
これで澤さんにメダルを取らせてあげられたと、それが何より嬉しかったのかなと、今ふと思いました。
宮間あや選手ですから。。
 
 
 
さあ、決勝戦
アメリカはワールドカップの借りを返そうと死に物狂いで挑んでくるでしょう。
メダル確定でホッとしていると足元をすくわれることになりかねません。
気を引き締めて出陣してください。 (な~んて、余計なお世話ですね(^^; )
そして一番輝くメダルを手にして、どうか大いに喜んでください。
その瞬間が訪れることを心から祈っています。