今朝(イギリスでは29日夜のこと)、ロンドンパラリンピックの開会式を観ました。
オリンピックの開会式も「さすが大英帝国!」とばかりに感動しましたが、
今回も素晴らしかった。
演出、衣装、美術、そして演者。
やはり、長い舞台芸術の歴史がある国は違うのかなと思わされました。
知らなかったのですが、イギリスはパラリンピック発祥の地なのだそうです。
1948年7月28日、ロンドンオリンピック開会式と同日に、
イギリスのストーク・マンデビル病院で行われた、ストーク・マンデビル競技大会がその起源とされていて、
「手術よりスポーツを」の理念で始まったとのことです。
私としてはパラリンピックの映像も、出来ればリアルタイムで、是非たくさん観たいのですが、
残念ながらオリンピックの時のように放送はされないようです。
NHKでは昼間の時間にダイジェスト版で放送があるようなので、そちらを楽しみたいと思います。
以前、障害者スポーツ指導員の初級講習を受けたことがあります。
障害者スポーツを行う人を指導、援助する上での、注意することや理解しなければいけないことなどを学び、
また、様々な障害者スポーツを体験しました。
その際、学生時代にバスケットボールをしていたこともあって、
講習が終わってからも、知的障害の方たちのバスケットボールの練習のお手伝いをさせて頂いたりしました。
ある時、たまたま体育館で車椅子バスケットの練習をしていることがあって、
間近に見るのは初めてだったし、その迫力に唖然とするくらい驚いたのでした。
格闘技のようでした。
ということではなく、
車椅子を自由に操れる人こそが出来るバスケットボールだ!
その時、率直にそう思いました。
確かに彼らは車椅子に乗っているけれど、いつしか、障害がハンディとは思えなくなっていました。
それどころか魔法の様な能力を持っている。
だって、素晴らしいんですもの!
どれもよく考えられていて、見てもやってみても白熱して面白いです。
健常者も一緒に行えるものもあり、ハンディを考慮しながら同じ土俵で戦います。
これもまたスポーツの醍醐味なのではと思います。
ここでもまた、ハンディの存在を消し去るような研ぎ澄まされた能力に驚かされるのです。
自分の肉体を限界まで使い、精神力を高め、持ちうる力の全てを使い切って戦う。
その姿にただ感動させられるでしょう。
言葉以上のメッセージを受け取るでしょう。
それこそがアスリートなのだと納得させられるでしょう。
ただそれだけです。
そんなアスリートたちの戦う姿に興奮し感動する日々が、またしばらく続きそうです