すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

私が生まれてきた訳は


少し前の話になりますが、
今年の4月、夫と岩崎宏美さんのコンサートに行きました。
その中で、さだまさしさんが作られた曲ですと紹介されて、
「いのちの理由」を歌われました。

穏やかに語りかけるような彼女の歌声は
優しく、温かく、体中を包んでくれて、
そして、
心のどこかがほんの少し悲しくなりました。

つい先日、
さだまさしさんご本人がこの歌を歌われているのをテレビで見ました。
テロップに綴られている歌詞を改めて目で追いながら、
やっぱり、
いえ・・・、あの時以上に心が締めつけられて、
やるせなくて泣けてくるのです。

悲しい歌ではないのでしょうに、
どうしてだか。。



私が生まれてきた訳は
父と母とに出会うため
私が生まれてきた訳は
きょうだいたちに出会うため
私が生まれてきた訳は
友達みんなに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため

春来れば 花自ずから咲くように
秋来れば 葉は自ずから散るように
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように

「いのちの理由」より  byさだまさし



シンプルな
誰もが平等にある いのちの理由

贅沢じゃない
我儘じゃない いのちの理由

よおく見て
そうでしょ

みんな そうやって生まれてきたのに
みんな そうやって生まれてきたはずなのに、と思うのです。

・・・・・

一番会いたかったひとに傷つけられて
小さくか細いいのちが消えていく

いったいきみは何のために生まれてきたんだろう

そんなこと
かわいそうで かわいそうで
きみに聞いちゃいけないことわかっているけど

ついそう思っては
掻きむしられるような怒りと情けなさで いたたまれなくなる

・・・

きみが生まれてきた訳は
父と母とに出会うためだったのでしょう?

そして、
なんてことのない幸せに なるためだったのに