すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

いい子って何?


朝の連続ドラマでキョンキョン小泉今日子さん)が
「だいたい、いい子って何よ?!」と叫んでいた。

「親に迷惑かけない子?」
(ふんふん)
「携帯電話にロックかけない子?」
(えーー? わたしロックかけてるぞ)←万が一、落とした時の念のため・・
「テレビの電源切るときは主電源まで切る子?」
(うそーー! 親も含めて我が家にそんな人間いないわ~~)

“いい子”の定義に説得力が無いのは脚本家(宮藤官九郎氏)の敢えての意図かな。

「親に迷惑かけない子」というのも一見それっぽいけど
よく考えると少々違和感。
まず、親が我が子にかけられるのを“迷惑”と言ってしまうってどうなんだろう。
それって「世話が焼ける」とか「手がかかる」ってことだと思うのだけど
でも、
親は親になった時から
我が子のあれこれ(不始末も含めて)に世話が焼け手がかかるのは当然だろうし
仕方ないと腹をくくるしかないんじゃないかしらん。
それを“迷惑”と親が言うのは何だか心寒いなぁ。
もし親が願うのなら「人さまに迷惑をかけないように」かな。

我が子を育てる大変さに親はついつい
「手がかからない子」が“いい子”で
「手のかかる子」は“困った子”と思ってしまうのかもしれないけど
いや、実際私もそんな親だったと思うけど
あまりにも短絡的で表面的で、無意味なことだと今はわかる。

長女は「手のかかる世話の焼ける子ども」だった。
私自身そうは思わないのだけれど
人一倍世話焼きの母親(私)にあれやこれやと絡まれて
ますます「手のかかる人間」になったと下の娘たちから言われる。
大人になった今でも、何かある度に家族の誰かが世話を焼いている始末である。
妹たちからしたらそれはもう“迷惑”なのかもしれない。
でもまあ、皆、長女が好きなのである。
優柔不断でグズグズなところも、時にのんびりと癒しの人となる。
要領が悪く失敗が多いけれど、他人の失敗にも寛容な気持ちで受け流すことが出来る。
決して“出来た人間”ではないけれど
親バカを承知で言えば、そこそこ“いい人間”だと思うのだ。

「いい子っていったい何?」
キョンキョンの言葉にふと浮かんだのは娘たちのこと。

当たり前だけど、それぞれイイところもあればイカンところもある。
こうだから“いい子”、こうだから“わるい子”って思えないなぁ。
またまた親バカ丸出しで言えば
私にとっては皆、大切な“いい子”たちなんだよねぇ。
(成人した娘たちに対して親バカも甚だしいこと、ご勘弁ください

でも、それって
どの子もそうなんじゃないかなと思う。
決めつけられない。

う~~ん、
いい子ってなんだ??