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東北の旅~一関、松島


東北の旅、2日目。
前日、水沢駅前のホテルに泊まり、例によって朝早くの出発です。向かうは、岩手県一関

水沢駅のホームにて。南部鉄器の風鈴が “がんばろう” と涼やかに鳴っていました。

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電車の窓が稲の緑でいっぱい。

さて、一関駅からは「らんらん」バスに乗ります。
一関・平泉エリアを回るバスで、
フリー乗車券(1日利用大人1000円小人・身障者500円、2日利用大人1700円小人・身障者850円)があります。

まず向かったのは 達谷窟(たっこくのいわや)

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約1200年の昔、悪路王・赤頭・高丸等の蝦夷がこの窟に塞を構え、良民を苦しめ女子供をかすめる等乱暴な振舞いが多く、国府もこれを抑える事が出来なくなった。そこで桓武天皇は、坂上田村麿公を征夷大将軍に命じ蝦夷征伐の勅を下された。延曆二十年(801年)大将軍は窟に籠もる蝦夷を激戦の末打ち破り、蝦夷を平定した。大将軍は、戦勝は毘沙門天の御加護と感じ、その御礼に京の清水の舞台をまねて九間四面の精舎を建て、百八躰の毘沙門天を祀り、国を鎮める祈願所とし窟毘沙門堂と名付けた。

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そして再び 「らんらん」バスに乗ってすぐの厳美渓

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この吊り橋がけっこう揺れましたね~


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バス停の目の前にあるお店でくるみのお団子いただきました。1本120円。とても美味しかった!
地元の方々もたくさん買っていかれていて人気のお店のようです。


この後、仙台に向かい 仙台市博物館などを見学。
美味しくて、しかもお値段も優しいお寿司を堪能して仙台のホテルに宿泊。


ええーーい!3日目もいっちゃおう!!

例によって早朝の出発。仙石線塩釜へ。塩釜から松島まで遊覧船に乗るのです。

塩釜港の建物には「ここまで津波が来ました」との印があり、あっ・・と胸が突かれる思いがしました。
海の近くの家々は新しく建てられたものも多いです。
道路もこころなしか広々と整備されている気がします。
あの津波は確かに現実だったんだと、改めて思わされました。
遊覧船で案内してくださった女性もご家族を亡くされたとのことでした。
でも、明るく生きていこうとなさる瞳は強く前を向かれていて。
何も言うことができない自分に、こうして来て下さることが嬉しいとおっしゃられて・・。

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そうそう、遊覧船に乗りながらウミネコさんたちにもエサをあげました。かっぱえびせん
白いのは大人。黒っぽいのは子どもなんだそうです。
こんなに近くまで来て覗き込むんですよ~。
子どものウミネコも一生懸命船を追いかけてきます。

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松島の港に着いて、まず瑞巌寺に向かいました。
瑞巌寺は、天長五年(828年)慈覚大師により開創されました。
現在の建物は伊達政宗が6年の歳月を費やし慶長十五年(1610年)竣工したもので、伊達家の菩提寺です。
今回、本堂(国宝)は修理期間中(平成28年3月頃まで)だったので入れませんでしたが、
庫裡(国宝)と大書院が公開されていました。

港から瑞巌寺までのまっすぐな参道に “3.11 津波到達地点” の札が立っていて、思わず振り返る・・・。

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それでも松島湾の島々のおかげで、10メートルもの津波が海岸に到達した時には2メートルになったのだそうです。


湾に突き出た五大堂(国宝)
慶長九年(1604年)伊達政宗の造営にかかるものと言われ、五大明王の像を安置してあります。
方三間、素木造りで松島海岸の代表的な建物です。

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塩釜も松島も、新婚時代住んでいた仙台から何度も訪れた場所です。
塩竈神社には長女のお宮参りと、次女を妊娠した時には安産祈願でお世話になりました。
遠くから友だちが遊びに来ると、お決まりのように松島に案内し、遊覧船に乗ったり水族館で遊んだり。
考えたら、そんな懐かしい場所でした。
30年近くも前のことですが、あの頃とあまり変わっていないような気もします。

でも、
確かに2年半前にここにも津波はやってきて、
それをここまで復興させるには、きっとたくさんの地元の方々がご苦労されたのでしょう。

今回、
東北の旅はどこへ行っても本当にたくさんの人が観光にいらしていてビックリしました。
溶けてしまうほど暑かったけど、観光客の方々も、地元の方々も、皆さん元気でした!
私たち夫婦は汗びっしょりかいて、思いがけずダイエットにもなった旅でした