すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

僕の欲しかったもの


ブログのお友達に教えていただいてから
拓郎のホームページ、いやブログ?を時々のぞいている
時々というのは、本当に時々にしか更新されないから
ちなみに、奥さまの森下愛子さんのお部屋もあるのだが
こちらは昨年の朝ドラ出演の告知以降、何も書かれていないわけで
そんな様子も拓郎らしいと納得しちゃうのが拓郎ファンの性(さが)なのだ

今朝、ちょいと久しぶりに訪ねてみると
22日火曜日に更新されていた

先輩たちのお話、というタイトルで
安井かずみさんとかまやつひろしさんから言われた言葉を振り返っていた拓郎
その中で
かまやつさんが若かった拓郎たちに「年のわりに老成しているね」と言ったこと
その時は何も感じなかったが
今となると確かにそうだったかもしれない、と書いている
やけに達観したような?ものが多くあった、と

そして自身の歌である「流星」について

30歳を少し過ぎたばかりの男の心境としては
これは老成していると言われても仕方がない
ある日(原宿だっただろうが?)街中で
多分高校生ぐらいであろう女の子を
何気なく目で追いかけていたら
ふと「若さがまぶし過ぎる」くらいに写り
そういう「若さ」を失いつつある自分の存在が
何だか恥ずかしくなり涙が出そうになった
もう、あそこへは戻れないのだと心が痛かった
あの娘たちは何を探しているんだろう
僕はあの頃、何が欲しかったのだろう
ドラマの主題歌だったから、すぐ家に帰って
書き上げた記憶がある

そうだったのかと、フッと腑に落ちた気がした

以前「流星」について記事にしたことがある
名曲として知られているが自分には少々難解な歌詞であると
しかし、
このような背景があったのだと知ると
我が人生を振り返り“僕の欲しかったものは何ですか”と自らに問う拓郎の思いも
身近なものとして読み取ることが出来る

それにしても
30歳を少し過ぎたばかりの男の心境としてはやはりどうなのか・・
拓郎もこう続けている

当時、歌っている時には感じなかったのだが
後にかまやつさんの言葉が浮かんでくるようになった
そう言われてみると・・ちょっと老成してるかな?
まだ30過ぎの男なんだぜ
これから人生は盛りだくさんなんじゃあないか
なるほど・・年齢よりも少々老けているような・・
かまやつさんは僕にミュージシャンの遊び方を
いっぱい教えてくれた、とても嬉しかった
そして「君たちねえちょっとジジムサイよー」と
教えてくれたのだった


先日、拓郎と小田和正さんの対談番組を観た
拓郎は今ここにきて、ボイストレーニングに励んでいるそうだ
出なくなった音が再び出るようになっていると嬉しそうに報告する拓郎
それを聞いた小田さんもいいねえと顔をほころばせていた

坂本九さんが歌った「スキヤキ」アメリカのビルボード1位を取ったように
自分の作った歌がいつかビルボード1位になることを夢見ていた若い頃
今の若い人たちオリコン1位ではなく何故ビルボード1位に情熱を燃やさないのかと熱く語る拓郎に
もしそう思うなら自分自身も何かアクションを起こすべきだと小田さんは言った

“僕の欲しかったもの”

まだまだ拓郎は探し続けていくのかなと
期待と共に、こちらまで励まされる思いがして嬉しくなった