ソチオリンピックが終わって、時差ボケの様に眠い週明けです。
さすがにもう生では無理!と録画した閉会式、先ほど見終わりました。
ロシアの長い歴史が作り上げたニッポンとは異なる芸術性に感動しました。
6年後、2020年の東京オリンピックでは私たちの国の、何を、どう表現するのだろう。
大震災、原発事故を乗り越えた・・(いや・・それは無理か・・)、乗り越えていると
世界の人たちに向かって真っ直ぐ言える国になっているのだろうか。
そんなことを考えながら。
天を見上げる最後のポーズのまま、一度、二度と体を震わせ
目を閉じ、ぎゅっと口を結んだまま、泣いた真央ちゃん
その光景をきっといつまでも忘れられないだろうなと思う。
あの瞬間の彼女の思いは何だったのでしょう。
達成感・・・
満足感・・・
安堵感・・・
もしかしたら、振り払ったはずの後悔や前日に残してきた悔しさが
どうしたって一瞬、蘇ってきたのかもしれないな・・、とも思ったり。
でもそのすぐ後で、
いやいや、そんなことはきっと誰にもわかり得ない。
自分などが彼女の思いを推し量って、分かった気であれこれ語ることは無意味だとさえ思えます。
厳しい道を求め続けた彼女が直前の困難にも打ち勝ち、解き放たれ、
ようやく泣くことを自分自身に許したあの瞬間。
どんなに辛くしんどかっただろうと母のような気持ちで泣けました。
苦しげに涙をこらえながら
けれど、リンクの真ん中で顔を上げ観客に手を広げて応える真央ちゃんは
涙はもう溢れるままに
優しく穏やかに、そして晴れ晴れと輝く笑顔でした。
前回のバンクーバーオリンピックでの彼女の悔し涙、
銀メダルだったというのに表彰台の上で今にも泣き出しそうな顔が記憶にあります。
メダルはとれなかったけれど、自分の追い求めたスケートが出来たことが本当に嬉しい
それを今回、確かに感じることが出来た真央ちゃんは
きっと、更にもっと強く、素敵なスケーターになるのだろうなと思います。