すっとんきょうでゴメンナサイ

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実家の物、整理したい・その2


今日のNHK情報番組『あさイチ
テーマはなんと “親の家の片付け”

なんてタイムリーなの!
ウチの事情、知ってるの?などと思ったら
それに関する悩みはもはやとてもポピュラーだったようで
ウチの場合とあまりにもよく似たいくつかの事例に、鼓動を速くさせながら息詰まる思いで観た。
親の家の片付け専門家(ていう仕事も今やあるんだねぇ)も出演しておられて
いろいろお話下さった中で忘れてはいけないと思ったことは
「捨てる」という言葉を使わない
自分の物を整理されようとする親の気持ちを考えれば
せめてそこは工夫して言葉を選び
我々の思いを伝えなければいけないんだろうな。

何故、それが捨てられないのか?
その物に対する親の思いを知ることも大事
それを知ることでこちら側にも共感が生まれ
問答無用に親の物を否定するのではなく
ではこれは大切に残そうね
じゃあこちらは整理してもいいんじゃない?というように
親子納得のコミュニケーションの中で片付けが進むのかもしれない。

前回の記事でも書いたように
今、夫の実家の片付けに着手し始めたところ。
先月半ばから入院中の義母に
「危なくないように台所とか少し片付けようかと思うけどいい?」と夫がお伺い立てたところ
いよいよ仕方ないと思ってくれたのか「好きなようにやっとくれ」とアッサリキッパリ言い放った義母。
とは言え、
了承済みとは言え、
やっぱり無闇矢鱈に片付けてしまうのはダメなんだろうなぁと思う。

この茶だんすは結婚した時お父さんが買ってきたんだよ
お父さんは相馬焼きが好きでたくさん集めてさ
このジュータンの柄がすごく好きなんだよね

古ぼけて埃をかぶった茶だんすやその中に隙間なく並ぶもう何年も使われることのない相馬焼きたち。
無数のシミとついには小さなカビまで付けた下に見えるは上品な花柄ジュータン。
夫は、茶だんすはもう捨てて義母の部屋を広くしようと言ったけど
お義父さんとの思い出の物は残してあげたい。
ジュータンもクリーニングに出せば少しは綺麗になるかも。
ちょっとした話の中に出てくる義母のその物にまつわる思い出や思いを心に留めて片付けを進めよう。
今日の番組を観て、より、その思いを強くした。
そうしたら義母も、本当に要らないものは要らないと少しは前向きに片付けを納得してくれるかもしれないし。

台所の片付けを了承してくれた次の日、見舞いに行った夫に
「ウエッジウッドの大皿は置いといとくれ。あとはいいから」と言ったそうだ。
お義母さん、覚悟はしたものの心配だったんだね。

何とか一人暮らしをしていた頃
帰省するたびに家の中を片付けようとする夫や私に

「寝たきりにでもなったら好きなようにやっとくれ」と言っていた義母だった。
そんなことも思うと切なくて、可哀想なような申し訳ない気持ちになった。
心を尽くして、しっかりやらなきゃだ。