すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ことばが無くても

 
糸井重里さんが毎日書くエッセイのようなもの
本日のそれはいささか衝撃的だった。
 
犬も猫も、人間のことばをしゃべらない。
我が家の犬はなにか頼みごとがあるときでも
声に出すよりも、やってきて、目で語りかけてくる。
「なにが言いたいんだ?」と問いたい場面もたまにはあるが
無口なままの同居人に対して、困ったこともあまりない。
家人が犬に対して生活態度の指導をしている時も
聞いている側の犬のほうは、無口なままである。
散歩中など、あまりに無表情に歩いていると思うとき、
「たのしい?」と訊いてみる。
むろん、答えは返ってこないがそれでかまわない。
こういうことで、それなりにうまくいっている。
人間の言語を介さないとしても、なんとかやっている。
けんかもせず、互いに思いやりあい、暮らしている、
と。
 
 
ぼくは、「家庭円満の秘訣はよく話しあうこと」という
一般的な「正論」について少々疑いを持っている。
犬やら猫やらのように無口などうぶつたちと、
ぼくらは、こんなに円満に暮らしているではないか、と。
売りことばも、買いことばもなく、なかよくできている。
人間どうしでも、それでよいのではないだろうか。
 
円満な老夫婦とかも、たいしたことは話してないんよなぁ。
 
 
自分が信じる観念を覆される展開に、ううむ・・と唸りつつ
しかし、眼が開かれる思い。
心の中がぱぁっと広がり、清々しくさえも。
そうねぇ・・、そうかぁ・・
 
ことばを介さなくてもうまくやっていけるのは
両者の間に真っ直ぐな愛情と曇りのない信頼関係が太く横たわっているからでしょう。
特に、動物たちからのピュアでシンプルな愛は
人間たちに他者を本当に愛することを教えてくれる。
ことばなど無くとも、すべてを分かり合わなくても
共にいる幸せを感じることができる。
 
でも、まあ
人間どうしでもそれでよいのではないだろうかと糸井さんはおっしゃりますが
人間どうしではなかなかに難しいのでしょうかねぇ。。
 
 
 
昨夜は皆既月食でした
 
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地球の影がくっきりと
 
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ほとんど影に入りましたが、ピンボケで上手く撮れませんでした
 
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反対側から再び明るくなってきました
 
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お月様を見るときは無口になりますね