すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『百円の恋』

 
お気入りのブログで紹介していた映画、観てきました。
(この方の紹介なさる映画、いつもイイんです!)
 
『百円の恋』
 

 
それに、
主人公一子(いちこ)を演じる安藤サクラさんは今までも気になっていた女優さん。
彼女が出ていると、どんなんかな~?と観てみたくなる。
 
ネタバレに注意ですが
公式サイトの予告編を観ていただくとどんなんか大体想像がつくかな(笑)
 
予告編にも登場しますが、
ボクシングのテレビゲームをしながら一子が背中をボリボリと掻くシーン、腰のあたりのブヨっとしたお肉がイイ。
自分的にも実にリアルでドキッとした。ああ、それ~~~って。
 
ある瞬間から全てを吹っ切るように、レーニングに没頭していく様がイイ。
小刻みに素早く、BGMにもドンピシャで乗っかるリズミカルなフットワークは、
もしかして早回ししてる?と思っちゃうほどカッコイイし、
バネが弾むように身軽にジャンプした後走り出していく後ろ姿には、ゾクゾクっと鳥肌が立った。
百円ショップのバイトで「目つきが悪い」とクレームがついたその眼(まなこ)が、
目の前の戦う相手を見据え、突き刺す。
―それは浮気をして出て行った男だったのか。
―それまでの情けない一子自身だったのか。
よどみなく揺るぎなく一直線に打ち込まれる拳。
 
やがて、一子は
切り立つ鎖骨と肩甲骨グリグリの研ぎ上げられた身体でリングに上がる。
そのハンパない武者震いっぷりがイイ。
ここで又ブルブルっと自分の心も震えた。
 
タイトルの『百円の恋』
ドラマチックのようでいて今やありふれた恋の形が其処にある。
その行く末もイマドキな感じで。
そういうことでは確かに一子の恋が痛々しくも描かれている。
 
だけど、
観ている最中も、そして今も、
自分の心をより感動させてくれたのは熱く燃えたぎる一子のファイティングポーズである。
ただただカッコ良くて小気味よくて、楽しかった。
 
どんな誰でも何かのきっかけで変わることが出来る。
一子にとってそのきっかけが『百円の恋』だったのかな、と。
 
 
 
余談ですが、
 
一子ちゃんには悪いけど、彼女の好きになった男ってのが最後までどーしても好きになれなかったなあ。
ふてぶてしくて自分勝手で浮気性で、どうしてそんな男がいいの?って思いながら観ていた。
でもまあ一子ちゃんは好きなのね、仕方ないね、惚れた弱みかねって思いながら。
だけど、
その男がテイクアウトのお弁当を食べ終わった後、その空箱をバサっとそこらへんの草むらに捨てて立ち去った時には
「アカンやろーー!」と心の中で思いっきり叫んだよー。
極端に言えば、
浮気性はまあ仕方ないと思えても、それはダメ!
それを平然と出来る人とは一緒に居られへん。
自分にとってそれは絶対許せないことなんだと再確認した次第。
そういう人とはどんなにカッコ良くてもお付き合い出来ません。
 
頼まれてませんけどね~