すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ろくちゃん

 
昨夜、ろくが旅立ちました。
 
右足の具合が悪くなり、病院で診ていただいてから半月。
やがて左足も動きにくくなり
止まり木を掴めず下に落ちるようになり
止まり木を外し
お気に入りだったブランコも外し
 
それでも
私が手作りした簡単な巣箱を籠の床に置くと
その上に乗ったりその中で寝たり
不自由になった足で歩きながら
餌をついばみ水を飲み
 
ろく自身も何だか久しぶりに穏やかで
それが続くかのように思えたのでしたが。
 
先週末から床に突っ伏し眠るようになり
その際、あまりにも呼吸が荒くて、体が大きく上下するようにもなりました。
 
そして昨日、
夕方にたくさんたくさん餌を食べたろくは
いつものように床に寝るのではなく
2本の足で立ち続けました。
ほとんど動かなくなった両足ではバランスが保ちにくく
少し体を動かそうとするとゴロンと倒れてしまうのですが
それでも又立ち続けるのです。
羽や体が固くかたまってきているようにも見えました。
 
目を閉じ必死に立とうとするろくを見るのが辛くて
籠から出して掌にのせました。
 
手乗りではあったけど
自分の体を触られるのを嫌ったろくでした。
なのに、私に掴まれるまま
それを拒む力はもうありませんでした。
 
私の手の中で浅い呼吸を繰り返しながら
じっと目を閉じ
かと思うと、私たちの声に反応するかのように薄目を開けたり。
 
そんな時間が20分くらい続いた後、
掌に感じるろくの胸の辺りが
きゅうっと硬くなったと思ったら
目を開け、少し体を仰け反らせ
ろくの呼吸が消えました。
 
・・・・・
 
あんなに小さな体で12年間生ききって
あっぱれな大往生でした。
最期の時にも立派に立ち向かい
きっちりこの世に決別してみせてくれました。
 
そんな最期に立ち会わせてくれたことに感謝
そして、感動すら覚えたこと
きっと忘れないと思います。
 
 
 
今朝、空は晴れ
満開の白梅の木の下に
ろくを埋葬しました。
メジロやスズメ、たくさんの友だちがやってくるから
ろくも寂しくないでしょう。
それに
毎年、その梅の花がほころべば
必ずろくのことを思い出すこともできますから。
 
 
 
今はまだろくのことを少しでも思い浮かべるだけで涙が溢れます。
ろくの鳴き声を二度と聴けないという現実が
体中を寂しさでいっぱいにするのです。
 
こんなことをここに書くのは本当はふさわしくないのかもしれませんね。
でも、
彼の最期を忘れたくなくて書き残すことにしました。
もし、このようなテーマでご気分を害された方がいらっしゃいましたらどうぞお許しください。
 
 
イメージ 1
 
ありがと~