すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

日々


それはヨガ教室でのこと。

終わりに近づき
“屍のポーズ”で横たわっていた。

※屍(しかばね)のポーズ
仰向けになり両足を適度に開く
両手は体の横の少し離したところに置き、手のひらを上に向ける
目を閉じて重力の作用に身を委ねるように休む
全身の力を抜きリラックスしていく自分自身を感じる

その数分間、若く可愛らしい先生はBGMをかけてくださる。
Bank Bandの「糸」であったり
福山雅治さんの「家族になろうよ」であったり
シニアたちの心と体をゆっくりと癒してくれる
いつも素敵な選曲なのだ。

そして今日は、

「日々」

吉田山田
という二人組が歌っている。
NHKみんなのうた」でオンエアされ
私も知っていた。

素晴らしい、感動した、と大反響となり
話題にもなった。

ただ、
私は正直それほどの感動がなかった。

あまりにも「そのとおり」のことを
詩にしていると感じた。

そうそう、そのとおり
結婚てのはそういうことなの
若い二人が恋をして結婚して
そして歳をとっておじいさんとおばあさんになって

いろいろあったけど
幸せな日々だった、ってか

そうそう、
まぁ、そのとおり
そういうことよね

って。

(だから?)

って。





だけど、今日
仰向けになって目を閉じ
脱力した体で聴くともなしに聴こえてきたその歌の
どうしてだか、
歌詞のひとつひとつが心のひだに張り付いて
噛み締めるように聴いてしまった。


出逢った日 恋に気づいた日
結婚した日 別れたいと思った日
子供を抱いた日 手を離れた日
溢れる涙よ これは幸せな日々

泣かせた日 家を出て行った日
抱き合えた日 背を向けて眠った日
希望を持たせた日 それを恨んだ日
溢れる涙よ やけにデコボコな日々

涙の数だけ きっと幸せな日々

by 吉田山田  「日々」より  
https://youtu.be/4J9AcO6LrfM



出逢った時のこと。
恋だと気づいた時のこと。
それから、別れたいと思ったこともあったかも。
そんなことを思い出すと少し切なくなって涙が滲んだ。

ふたりで一生懸命子どもを育てたなぁ。
いっぱい喧嘩もして
そりゃ背を向けて眠った日だっていっぱいあった。
恨んだことはないけど困ったことは大きいの3回。
デコボコなふたりだからデコボコな日々も当たり前か。。

幸せな日々だったんだな

幸せな日々だったということが
当たり前過ぎて
どこかに消えてしまっていた。

あれは確かに幸せな日々だった。。


それを思い出させてくれた
「日々」

(やはり、話題になるだけのイイ歌だったです・・


大切にしなくちゃいけないな

そう思った今日のことだった。
 

 

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2015.5 伊勢二見浦にて