すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

「すーちゃん」 益田ミリさん


益田ミリさんが好き。
イラストレーター、漫画家、エッセイスト
「すーちゃん」シリーズや「泣き虫チエ子さん」シリーズなどの漫画や
「前進する日もしない日も」「大阪人の胸のうち」「言えないコトバ」「お母さんという女」他、多くのエッセイ集があります。

例えば、「すーちゃん」シリーズ
すーちゃんこと森本好子は30代半ばのやさしい独身女性。
仕事一筋で、未婚で彼氏もいないことから将来のことが気にかかるし、自分を変えたいと思う。
すーちゃんの親友のまいちゃん、先輩のさわ子さん、すーちゃんのいとこのあかねちゃんのライフスタイルが異なる30代の女性たちの、日常から感じる不安・怒り・切なさなどの女心が描かれている。(Wikipediaより)

続編に、「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」「すーちゃんの恋」

シリーズを原作とした映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』も2013年公開されました。


すーちゃんは真面目で穏やか。
どんな状況であっても声を荒げて誰かを責めることをしません。
だから、
彼女自身やその日常には、ほのぼの、且つゆるゆるとした空気感が漂っています。
けれど、
心の中でつぶやくコトバは時に辛辣、時に痛々しく、ぐさりと真実の的を射抜いていて。
そんな彼女のコトバにそうだそうだと共感したり
わかるわかると切なさがこみ上げたり
物哀しさや愛おしさで涙ぐんだりしてしまうワタシ。
そして、
迷って悩んで自問自答を繰り返しながら乗り越えていくすーちゃんのコトバに
心の底からぐわーんと励まされていくのです。
それはもう爽快なほど。。


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先日、Windows10のアップグレード中(結局出来なかったけど)に
益田ミリさんのエッセイ「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」を読みきりました。
そのタイトルの通り
日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。
というわけで、全部行ってみることにした。
毎月東京からフラッとひとり旅。名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく。その時の自分にちょうどよいペースで、「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。
です。

ただ行ってみただけの旅であるからその記録も淡々としたもので
ドラマチックな展開はあまりないのだけど
ミリさんならではの旅行中のちょっとしたエピソードや遣ったお金の明細などが興味深く面白かった。
自分も行ったことのある場所が登場すると懐かしく思い浮かべたりして。
その中でも岩手県や鹿児島県はほとんど同じルートの旅だったので、あらま( ´艸`)だったし。


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親や夫が転勤族だったので全国を転々としたワタシ。
お金は無いが暇はあった学生時代、貧乏旅行で彷徨ったことも何度か。
その後も家族や友人と旅をする機会は多かったかも。

ということで、改めて考えると
まだ一度も足を踏み入れたことのない県は富山県愛媛県
通過しただけなのは和歌山県山口県

富山県氷見市の海越しに望む立山連峰の雄々しさを実際にこの目で見てみたい。
山口県ではの城下町や岩国の錦帯橋かな。
和歌山県熊野古道を歩き俗世の垢を落としたら
愛媛県道後温泉でしみじみお湯につかりたいものです。
ミリさんのように「女ひとり旅」で行ってみるかな~