すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

原爆の日に寄せて

 
ある日の手帳から――
 
 
2016年5月27日(金)
 
今日は、アメリカ大統領オバマ氏が広島を訪れた記念すべき、歴史的な日。
現職大統領としては初めてである。
 
被爆者の方々の念願であった。
悲願であった。
 
アメリカ国の代表としての謝罪は語られなかったが
広島訪問という勇気ある決断をしたオバマ氏を
被爆者の方々は評価し、感謝さえしていると感じた。
 
永年の想像を絶する苦しみ、悲しみの果てにあっても
冷静さを失わず
相手を思いやろうとする被爆者の方々の
深く、強く、美しい精神に
同じ国の者として震えるほどに誇りを抱かせていただく。
 
そして又、
向かう先の無い、晴らしようのない恨みの果てに
核兵器根絶、世界平和を希求する、ただその一点にあろうとする
被爆者の方々の崇高な魂に心打たれるのである。