すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

なにか言おうと思わなくていい

 
特に言うこともないのに、なにか言おうとするから
つい思いつきやすい「不平不満」を口に出してしまう。
これを防ぐにはどうしたらいいか?
「なにか言おうと思わないこと」しかないのである。
いいの、あなたもぼくも、なにも言わなくていいの。
「おはようございます」という名フレーズがあるだけで、
それ以上、無理になにか言う必要なんてないよ。
 
糸井重里氏「今日のダーリン」から
 
 
あ、と思った。自分にも思い当たることがある。
 
特に言う必要もないのに、なにか言わなくちゃと気を遣い
たいして興味がない「噂話」や
生々しいプライベートなことまで話の種にすること、確かにある。
相手との空間を埋めるように。
ちょっとした時間を潰すように。
 
気を遣う相手ならなおさら
コミュニケーションを図らねばと見えぬ汗をかきながら。
 
けれど、
その場を和気あいあいと面白く過ごした後
心がスーっと冷めて、苦い思いが残ること、あるなぁ。
 
あんなこと言うつもりじゃなかったのに
あそこまで言わなくてもよかったのに
自分自身を責め、情けなくなるのだ。
 
しかも時に、
そこまで気を遣って会話をひねり出したものの
そもそも自分の中でも整理されたものではないから
言葉のチョイスを間違えたり、相手の反応を見誤ったりして
結果、ビミョーと言うかマズイと言うかオカシナ雰囲気になり
相手の気分を害してしまったりする。
 
まあまあ身近に、多分どうしたって波長が合わないなと思う人がいる。
それでも顔を合わせれば普通に話をする間柄。
かと言って、共有して楽しみたい話題は無く。
しかし気を遣う相手だからこそ、素っ気なく通り過ぎることもはばかられる。
例によって言う必要もないことを笑顔で話し、その場を和やかに済まそうとするのだが
悲しいかな、相手の何処かを何かが障るのか、たいてい上手くいかない。
「じゃあね~」と微かに冷ややかなその人と別れながら、どっと疲れる自分なのだ。
 
 
 
そうですね。
特に言うこともないなら、なにか言おうと思わなくていい。
特に言うことがなくても
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「おつかれさまです」
これらの名フレーズを、出来れば笑顔付きで届ければ
温かさが交わり、思いは伝わる。
 
そうですね。
それでいってみようと思います。