すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ヒデキ、ありがとう!


中学生の頃
女子の間で毎日のように交わされたのは
スーパーアイドル“新御三家”の話題だった。

そして、西城秀樹

「昨日、テレビ観た!?」
「ねえ、雑誌に書いてあったんだけど!!」
彼らへの愛が登校時、休み時間(たまに授業中)、下校時、熱く語られた。
時にそれぞれのファン同士で喧嘩寸前の激論もあったりした。
そんな中、私は当時人気のあったドラマ『俺は男だ!』の影響で
森田健作が好きだったから
新御三家”ファンの友人たちの熱狂ぶりを
いつも呆気にとられて見ていたように思う。

間違いなく、彼らはあの時代のスーパーアイドルだった。
そして、社会さえも動かしたかもしれないスーパースターだったと
今、改めて思う。

・・・

西城秀樹さんが亡くなったとテレビ画面が伝えた時
その瞬間、強い衝撃が体を貫いて
信じられない思いでしばらく呆然としてしまった。
秀樹のファンではなかったのに
思いもよらないほどの喪失感が押し寄せ
悲しみで胸が締めつけられた。

そのあと、ワイドショーなどで彼の生前のことが語られ
エピソードなどが紹介されるのを観ると
泣けて泣けて仕方なかった。
どうしてこんなに泣いてしまうのだろうと
自分でも不思議だった。


二度の脳梗塞に襲われ
その度、リハビリをして復活した。
二度目の時は後遺症が残り
それでも不自由な体で歌い踊り、歌手としてあり続けた。
明るくお茶目な秀樹のままで。
そんな彼の姿に私はすごく勇気づけられていた。
とらわれることなく堂々と生きるカッコ良さを
ありありと見せてくれた。

そんな秀樹だったから
そんな秀樹だったのに
亡くなってしまったことが本当に可哀想で
そう思うと泣けてくるのだった。


でもね、思ったんです。

彼の思いを想像して無念だろうとか
こちらの勝手な思いで残念だとか
私ごときが言っちゃだめだなって。

彼の人生が、無念で残念なものになっちゃうって。

自分の人生を
何より自分自身が納得するために
困難に立ち向かい、努力を重ね
最後の最期まで命を燃やし生きた人に
そういう言葉で送るのは違うだろうって。
まして、可哀想だなんて・・。


秀樹、素晴らしい人生だったね
スゴイよ!
カッコよかったよ!
あなたの残してくれたものは
きっといつまでも皆を励まし
幸せにしてくれているよ

ありがとう!!


年下の私が偉そうにだけど
そんな言葉で送らせてください。

こんなこと書きながら
また泣いちゃってるんですけど。