すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

君のスピードで~「From T」

 

8月末にリリースされた拓郎のCD
車に乗る度にカーオーディオで聴いております。
 
「From T」
 
拓郎自らが厳選した究極のプレイリスト27曲。
レーベルの枠を越え
拓郎が所属していたレコード会社4社の音源が同一収録されたセレクト・アルバム。
ですから、懐かしい曲も新しい曲も。
加えて、
「Tからの贈り物」と題して収録された未発表デモ音源15曲。
拓郎が書き下ろした全曲のライナーノーツも。
 
 
昔の曲は若い頃に夢中になって聴いていて
そりゃいろいろと思い入れもあるし
どうしたって心に馴染む。
思わず口ずさんじゃう。

 

片や、最近の曲は
正直、歌詞もきっちりとは覚えていないし
昔みたいに拓郎の曲ならどれもこれもガッツリ聴いてます、ということも無い。
一時期、拓郎のアルバムなどを買うことをしなくなったから
知らない曲も多分けっこうあるのかも。
(それでも自分は紛れもない拓郎ファンであります!)

 

そんな中、

 

このアルバム
車の中で何とはなしに聴く曲たちが
みんな、良いんです。
昔馴染みの曲も、ちょいと新鮮な曲も。
(実は4曲、初耳でした

 

つくづく思いますに
拓郎の作るメロディは、やっぱりイイなあ。
なんか、穏やかになる。
しみじみと優しい気持ちになる。
心の中がほっこりあったかくなるんです。
拓郎の曲を聴いてこんなふうに思うこと、不思議な気もするけど
でもこのアルバム、そうなんです。
 
イントロがあまりにも印象的な 「おきざりにした悲しみは」。
当然、ノリノリで一緒に歌っちゃうわけですが
それが終わり
少しの間があって唐突に張りのある拓郎の声。

 

こんなに人を 愛せるなんて

 

歌い出しの一瞬に心が震えました。



「君のスピードで」

 

こんなに人を愛せるなんて
またひとつ世界が広がったようだ
孤独という親しい友と
うまくやって行くつもりだったが
 
僕にはけしてないものを
君が持っている
生まれかわる事は
出来ないから
すべてを ひとつに しなくていい
 
君の好きなスピードで
僕のテンポで
君の好きなスピードで
僕のテンポで
 
by 吉田拓郎 「君のスピードで」より



拓郎がライナーノーツの中で書いています。

 

女と男にとって日常を共にする事は時に平穏ではなく
不安定な事もあるが各々がそれぞれのテンポ感を
理解する事で愛は一層深まると思って作った曲だ
僕自身の最高のラブソングの1曲だと自負している

 

ああ~~、そうそう、それそれ。

 

それぞれのテンポ感があること、理解しよう。
そして、相手のテンポ感も尊重し日常を共にすること。

 

我ら夫婦の課題です



※そう言えば、以前「僕たちのテンポで」という記事を書きました。
拓郎の奥さまへの深い愛に妬けたのでしたっけ(笑)