すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『ボヘミアン・ラプソディ』


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今も、ふとパンフレットを見ては胸が熱く締め付けられ
切ないような苦しいような気持ちになる。
あまりにも感動し過ぎてだ。
そんな映画だった。


自分の思いをどう伝えたらいいのか、整理しきれない。


伝説のバンド “クイーン”
そのリード・ヴォーカルにして、史上最高のエンターテイナーと讃えられたフレディ・マーキュリーの生き様を映し出すミュージック・エンターテインメント。

クイーンのオリジナルメンバーで現メンバー、且つ本作の音楽プロデューサーでもあるブライアン・メイの言葉。
「これは伝記映画ではなく、硬い岩から掘り出されたような純粋なアートだ。家族や人間関係、希望に夢、悲嘆や失望、そして最後には勝利と達成感が、誰にでも共感できるような物語として描かれている」

劇中ではフレディ自身の歌声を使用した28もの不朽の名作が甦る。

そして、

20世紀最大の音楽イベントライヴ・エイド”。
永遠に語り継がれるラスト21分のパフォーマンス。

(パンフレットより抜粋)



クイーンの楽曲はどれも懐かしく
改めて、素晴らしかった。
フレディの歌声(音源)の圧巻ぶり。
いちいちゾクゾクして、いちいち涙が出る。

フレディのパフォーマンス、当然めちゃくちゃカッコイイ。
けれど、ふと気づく。
彼はフレディではない。
フレディを演じたラミ・マレック
彼はフレディではないけれどフレディと錯覚するほどフレディだった。
特にライヴ・エイドの映像。
カッコ良すぎて、泣けてきた。
そんなフレディがもうこの世にいないってことが残念で悲しくなった。

ライヴ・エイドで観客と歌った
WE ARE THE CHAMPIONS(邦題、伝説のチャンピオン)」
字幕に映し出される歌詞の和訳に心が揺さぶられる。
こんなにも私たちを励まそうとしてくれる歌だったんだ。

物語としても良かったと思う。
フレディがこんなに純粋な人だったと初めて知った。
激しさと繊細さを同居させ、天が与えし才能を溢れさせていく。
しかし、苦悩の中で思わぬ方へ転がっていった彼の人生。
また、クイーンの歴史とメンバーの絆。
そしてラスト21分、“ライヴ・エイド”でのパフォーマンスのシーン。
上映時間134分、あっという間だった。



実のところ、クイーンのファンとはとても言えないのである。
有名な楽曲は聴いたことあるから知っている。その程度。
だけど本当に感動した。
私自身、こんなにも感動することに驚くほど。

中学3年の時、同じクラスの女友達がクイーンにはまっていた。
彼らのことは同級生の間でまだそれほど認知されていなく
大人びた友達はビートルズなどを聴いていたが
彼女はただ一人、クイーンの素晴らしさを毎日のように熱く語っていた。
あまり共感もされず、だが、そんなこと物ともせず。
その後しばらくして「キラー・クイーン」が発表され
クイーンは世界中を魅了するバンドとなっていったのだ。

きっと彼女もこの映画観ただろうなぁ。
私ですら最後には泣けて仕方なかったのだから
彼女はどんなに号泣しただろか。