すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

兄と弟、成長しています

 
孫たちが遊びに来た。
同じ市内なので月に2、3度の頻度で来るのだが
いつも朝一番のLineで、今日これから行ってもいい?と娘から連絡が来る。
それからが大変。
ただ今3歳になったばかりと1歳3か月の男の子である。
触ると危ないもの、触って欲しくないものを大急ぎでしまい込む。
彼らにとって魅力的な光を放つのは何故かそういったものだからだ。
上の孫が1歳過ぎたばかりだったか。
あれこれと乱雑に入っているペン立てからドンピシャでカッターナイフを手に取った時には
じいじもばあばも肝を冷やした。
他にもハサミやホッチキス、先の尖ったミニドライバーなども引き出しの中へ。
先日はいよいよ下の孫がいつの間にか夫の部屋の棚からハサミを取り出していた。
ハサミを手に得意げに立っているのを見て心臓が止まりそうだった。
いつも皆が集うリビングだけでなく、これからは夫の部屋も注意深く片付けなければいけない。
 
二歳と離れていない兄弟だからか、兄弟とはそういうものなのか
事あるごとにケンカになり大騒ぎである。
ほとんどがおもちゃなど物の取り合いで、大抵の場合、兄が弟の物を取る。
母親である娘もばあばである私も、弟が使っていた物を無理やり取っちゃいけないと教える(叱る)が
なかなかやめられない兄。
これをしたら弟が泣くし、そうするとママが怒るし、と彼の頭には入っているのだろうが
衝動が理性を打ち破り止められない。そんなところであろう。
 
片や弟は、兄の理不尽を散々味わう中で
最近、兄と争わない方法を自ら会得していて、ばあばを感心させた。
待つのである。その時を。
兄がそれに飽き、そこから離れるのを待っている。
他のことで気を紛らわせながら。
待っていることさえ気づかれぬよう静かに。ひたすらに。
 
理不尽を強いられながらも兄のことが気になり後を追う弟は
兄が遊んでいるおもちゃで遊びたい。
でも決して手を出さない。
飽きっぽい兄がすぐ飽きることを知っている。
案の定、兄はすぐ他のことに興味が移りおもちゃから離れる。
それと同時に弟はするするとおもちゃに近づき、想定通り手に入れる。
 
また、我が家での食事時。
兄は食が細いためか、集中して食事を取ることが苦手。
ろくに食べずすぐ立ち歩いてはママに注意される。
逆に弟は食欲旺盛で食事の際の集中力もある。
ただ、きちんと椅子に座ることで彼の中の食事に向かうスイッチが入るのだとか。
ところが我が家では幼児用の椅子が一つしかない。
食事時には当然のように兄が座る。
弟に譲ってあげてと言ってもまあ無理。
そうすると弟、食卓の周りを回りながら少し様子を見ている。
ばあばの膝にちょんと座り軽く食べ物をつまむ。
そうこうしているうちに集中力の切れた兄が椅子から立ち上がりどこかへいく。
と同時にそそくさと椅子に座り準備万端、我が意を得たりとばかりに食べ始める弟。
争わずして、一つの椅子を二人で使う。
しかも大人の仲介無しで。
 
こんな小さな人にそんな計らいが出来ることに驚かされる。
 
 
ところで、
そんな弟の大人びた振る舞いに全く気づかない兄である。
まだまだ幼く、パパやママに叱られることも多いのかな。
だけど、彼の名誉の為にばあばは記そう。
 
キミの優しさにいつも温かい気持ちにさせてもらってるよ
キミの繊細さにいつも胸を熱くさせてもらってるよ
 
おうちに来た時
「ばあばにずっと会いたかった」ってハグしてくれたね
 
みんなで近くの公園に行く時、ひとり残るおばちゃん(ママの妹)に
「ひとりになっちゃうけどさみしくなあい?」って訊いてあげてたね
 
じいじの部屋におばちゃんを誘う時
「すこしさむいけどだいじょうぶ?」って心配してあげてたね
 
お別れの時
「きょうはたのしかったね」って
 
ありがとう
そんなふうに言ってくれてばあばは嬉しかったよ
 
いつも嬉しい言葉をいっぱいくれてありがとう
 
また、遊ぼうね
 
100均のおもちゃでも喜んで遊んでくれます
昨日は弟の持っていた救急車を兄が奪う、で一波乱
悔し涙を流す弟でしたが
チーズのかけらを口に入れてもらって泣き止みました(笑)