すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

CMで妄想

 
昨年1月、夫の車が一時停止をしなかった車に衝突され、双方の車が廃車になるほどの大きな事故に。
幸いなことに身体的には打撲程度で済み、治療費なども相手側の保険で補償してもらった。
なのでそれほどの金銭的な痛手は無いのかと考えていたら、全くの勉強不足で。
結果的に相手側に10割の過失があると判定されたのだから、
新しく車を買う資金も全て負担してもらえると勝手に解釈していたところ、そうではないと。
その時点の車の評価額に応じた金額しか補償できないとのこと。考えたらそりゃそうかという話だ。
しかし、もう何年も乗った車である。当然、評価額も低い。
その金額ではせめてもの希望に合う車は買うことが出来ない。
しかも、保険料を下げようとばかり考えて車両保険には加入していなかった。
結局、わずかな補償金に預金からの多くの持ち出しを加えて車を購入した。
年金生活の身でこのような想定外、計算外の出費は非常に痛手ではあったが、
それでも、それ以上に夫の怪我が軽いものであったことは今更ながら有難く、
いろいろな意味で勉強になった出来事だった。
 
そんなこともあり、しばらくはテレビの自動車保険のCMに敏感になった。
以前記事にしたが、確かアクサダイレクト岡田将生くんのCM。
小さな男の子を連れて星を観に行った岡田くん。
男の子が流れ星に驚いた拍子に、持っていた望遠鏡で岡田君の車を傷つけてしまう。
「ごめんなさい・・」としょげる男の子に岡田君は「気にすんな」と優しく声をかける。
それを観た私は、なんて出来たお人だろうと心底感心するのだが、
少し後で、岡田君はきっと車両保険に入っているのだなと気づくのだった。
 
また、「はい、ソニー損保のマキノです」のマキノさん。
彼女の仕事ぶりにもいつも感心させられた。
事故を起こし慌てふためき尋常ではいられない電話の向こうのお客様に対して、
先ずは、落ち着いた控えめなトーン、しかし既に寄り添うかのように「はい、ソニー損保のマキノです」。
これを聞いただけでも事故を起こした当人は少しホッとするのではないかと思わせられる。
その後、お客様の心情を察しつつ状況に応じたサービスをひとつひとつ丁寧に提案するスキルも完璧。
加えて、電話越しに伝わる彼女の温かく真面目な人柄が事故に遭った人をどれだけ安心させるかと。
もし自分が事故に遭ったらマキノさんに是非お願いしたいものだとCMを観る度に思う。
最近、マキノさんではない女性がソニー損保で電話を受けておられるのを観た。
マキノさん、結婚でもされたのかしら、お客さんに気に入られちゃったのかも、と妄想する私である。
 
 
余談ですが(出たーー(^^;)
 
ホテル料金比較サイトのCMだったと思うが、
ホテルを安く予約できたと喜んだ若いカップル。
同じホテルの受付でもっと安く泊まろうとしているカップルにビックリ。
振り返り顔を見て「ああ、シニア割?」と、ならば仕方ないふうに言う。
確かにシニアのカップルではあるが、女性の方が「違うわよ~!」と内心ムッとした面持ち。
「シニア割」とかいうのではなく、そのサイトでは最安値で予約できることを宣伝するCM。
 
ま、いいんですが
人の顔を見て「ああ、シニア割」って言う若者に、私も「は?」
失礼なやっちゃなあと思った次第。