先週から新しく始まったNHK朝ドラ『エール』。
昭和の作曲家、古関裕而氏と歌手としても活躍した妻、金子さんがモデルです。
相も変わらず毎朝の習慣として観ております。
主人公の子ども時代を演じる男の子が可愛い(笑)
来週からはもう窪田正孝さんになるようですが。
ところで、始まってまだ2週間だというのに、
タイトルが示すかのような、背中を押し励ましてくれる言葉がいくつも。
まさに「エール」。
これと言って得意なことも無くコンプレックスを抱え自分に自信が無い主人公裕一に、
新しく赴任して来た担任教師が言います。
「(人は)顔も、歩く速さも、話し方も違う。違いを気にするな」
裕一の父は
「人生いろいろある。なかなか思い通りはなんねえ。何でもいい。夢中になるものを探せ。それがあれば生きていけっから」
やがて裕一の妻になる音。活発で好奇心旺盛な音に父は
「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」
と言って背中を押します。
自分の思い通りにいかなくて音がふてくされた時には
「人にはみんな役割がある。誰もが主役をやれるわけじゃない。だけど、主役だけでもお芝居は出来ん。必ずそれを支える人がいるんだ」
そう言って音の目を開かせてくれる父なのです。
そんな中、私が特にハッとしたのは、担任教師が裕一に言った
「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単に出来ること、それがお前の得意なものだ。それが見つかればしがみつけ。必ず道は開く」
そうか!そうなのだなぁと思うのです。
一見、ショートカットの楽な道を教えているかのようだけど、
これこそ真理ではないのかと。
自分に自信が持てない教え子に、切り開かれるであろう真理の道筋を指し示し、
背中を押す力強いエール。
そう言えばと自分も思い当たるのでした。
人はそれを習得し得意なものとする時、
たくさんの努力をし、たくさんの辛さを乗り越えるのが当たり前と思っているけど、
それほど努力が辛くなく、なのになんだか人より簡単に出来ちゃうってことある。
それって自分が意識していなくても多分得意なことなんでしょうね。
逆に、他人からはそう認識されているから頼りにされたり求められたり。
ただ、それが自分の好きなことやりたいことかと言うと、そうでもないから悩ましい。
古関裕而さんの場合は得意と好きが一致したのでしょう。
それって幸せだなと思います。
人以上の努力も苦しみもそうとは思わず、やがて人以上に花開くことが出来るんですから。
やろうと思ったことは最後まで諦めるなとはよく言われることで、
それはそれで、そうだろうと思います。
ただ、自分の中にあるのか無いのかわからず、闇雲に最後まで諦めないというのは、
考えたらなかなかしんどいかなと。
自分が生きていくために好きなことややりたいことの道を追求するもあり、
得意なことで道を切り開くという選択もありだなと改めて考えた次第。
その得意なことを仕事として人を助け喜ばれるとしたら、これもまた幸せなことでしょう。
そうそう、音のお母さん。薬師丸ひろ子さんが演じておられるのですが、
琴をやめて歌を習いたいという音の気持ちを伝えるお父さんに、
「今好きなことをやればいい。同じことを続けるのが偉いって風潮、嫌い!」
って言っちゃうんです。
大正デモクラシーの時代とは言え、多分当時にしたらぶっ飛んだ発言ですが、
きっと観ている誰かへの(私への?)エールになっているのではないのかな。
余談ですが、
今週、音ちゃんが柴咲コウさん演じるオペラ歌手と出会った教会。
どこかで見たことあると思ったら、
昨秋、愛知県明治村を訪れた際に見学した聖ヨハネ教会堂(国指定重要文化財)でした。
そう言えば、NHKの撮影があるとかで中はゆっくり見られなかったんですよね。
また半年間、楽しみです(*^-^*)
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