すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『クレヨンしんちゃん』には溢れる愛がある

 

テレビアニメクレヨンしんちゃん

しんのすけの父、野原ひろし役の声優藤原啓治さんが若くして亡くなられたこと、

最近テレビで知り、驚きました。

1992年の放送開始から2016年8月までの24年間、藤原さんはしんのすけの父ちゃんでした。

最高にダメで最高にカッコイイ父ちゃんでした。

感謝と共に、ご冥福をお祈りしたいと思います。

 

・・・

我が家ではアニメが始まった当初から、家族で観ていました。

開始当時、長女と次女は幼稚園児で三女はお腹の中。

人気が高まり、しんちゃんの口調やお下品なギャグを真似する子どもたちが増え、

娘たちが通う幼稚園でも“しんちゃん”が多数出現。

一大ブームを巻き起こしました。

娘たちがすっかり大人になった現在は、残念ながら観ることはほとんどありませんが、

クレヨンしんちゃん』の、ハチャメチャながらも愛溢れる世界に心から楽しませてもらったこと、

そして時に泣かせてもらったこと、今でも思い出すことができます。

 

観ながら家族でよく言っていたのは、母ちゃんのみさえはエライよねー!ということ。

しんのすけみたいなめちゃくちゃ厄介な子どもの母ちゃん、ずーーっとやってる。

相当頭にくることやられて、その時はすごく怒るんだけど、

しばらくすると「しんちゃ~ん、ご飯よ~」っていつもの優しい声でやっぱり母ちゃんやってる。

これってけっこう難しいよねえって。

しんのすけのやることって度を超しているから、それを怒った後に尾を引かず、

いつもの様に我が子に接するってなかなか出来ないでしょ。

でもそれが出来るみさえは本当にエライ!と思うんです。

そして、懐が大きくてあったかい。

どんなことをされても我が子を見放さない。

いたずらされれば大きな声で怒鳴って頭をグリグリするけど、人間性まで否定する言葉は吐かない。

かと言って、聖人君子というわけでもないから、しんのすけや夫ひろしに突っ込まれてアタフタする。

ダラダラ昼寝もするし、コッソリ高い買い物もするし、ウッカリ失敗も多々。

だけど明るい!

毎朝、幼稚園バスに遅れるしんのすけを毎回半泣きで自転車で送り届けるみさえが可哀想で、

しんのすけ、いい加減にしろ!って私の方が我が事のように叫んでいました。

家事と育児にいっぱいいっぱいだった当時の私はみさえさんを痛く尊敬していて、

自分もそんな母ちゃんになりたいものだと思ったものです。 

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そして、ひろしもいい父ちゃんだということ。

なんたってイイカゲンなのがいい。

やっぱりしんのすけの父ちゃんにはひろしくらいテキトーな人間じゃないと。

しんのすけのいたずらにガミガミ言うのは母ちゃんだけでよくて、

「しょうがねえなぁ~」っていうひろしの言い草が安心感を与えてくれるようで心地良かった。

それに、しんのすけと同じレベルで会話しているのもなかなか出来ることじゃない。

合わせているわけじゃなく素で、っていうのがね(笑) 

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他にもイイところ。

みさえが何気にひろしを大切にしているところがイイ。

ひろしもみさえに偉そうに言いながら、最後には墓穴を掘って突っ込まれちゃうところがイイ。

しんのすけの友だちが絶妙なバランスでイイ。

みんな、しんのすけにいろいろやられても、最後はしんのすけを認めているという関係性がイイ。

友だちのママたちがゴチャゴチャ言わないで子どもたちを尊重しているのがイイ。

ネネちゃんのママもうさぎのぬいぐるみには当たるけど、しんのすけやみさえには当たらないのがイイ。

野原家のご近所さんが困った時に助け合うのがイイ。(迷惑に近いこともあるけど)

などなど。

 

不思議なくらい思い出せます。

 

家族のこと、友だちのこと、『クレヨンしんちゃん』から伝わるメッセージは深く、

そこには間違いなく溢れる愛があるのでした。

 

そして、当のしんのすけは5歳児でありながら、

けっこう何でもわかっていたのかもしれないなと思うわけです。

 

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(画像は『クレヨンしんちゃん』公式サイトからお借りしました)
 

 

 

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