前略
昨日の記事にいただいたコメントに、拓郎の「夏休み」をと書いて下さっていて、
そうだったそうだったと早速キーボードで弾いてみました。
「夏休み」はコード進行が実に素直で馴染みやすく覚えやすく、
リズムも単純と言っては語弊がありますが、いたって安定して掴みやすい。
10代の頃からファンで、当時は実家にアップライトピアノがあったので、
拓郎の歌本を買ってよく弾いていました。「夏休み」は特によく弾いた曲です。
歌本ですから通常の楽譜とはちょっと違い、主旋律とギターのコードが記されているだけ。
ピアノ伴奏の譜面は付いていないので、左手で好き勝手にアレンジして伴奏、右手はメロディ。
そんな感じで弾きながら歌ってはひとり悦に入っていましたね。
誰に聴かせるわけでもないので、それで十分楽しかったです。
その「夏休み」よりも多く弾いたのが「どうしてこんなに悲しいんだろう」。
「夏休み」同様、勝手なアレンジで。でも間奏部分の泣けるところはキッチリ決める。
ちなみに、拓郎の歌の中で一番好きなのです。
私の通っていた大学の大きな階段教室には一台のピアノがありました。(音大ではありません)
それは衝立だったかカーテンだったか、何しろ何かの陰で見えない位置にありました。
それをいいことに、ある日のお昼休み、友人にそそのかされて(笑)ピアノを弾いてみたのです。
昼休みでその場にいる学生も一人とか二人とかそんな感じだったので、平気かな?とこっそり。
こっそり、と言ってもピアノですから、音は聴こえるわけで、
面白半分とは言え、勇気があるというか、図々しいというか、恥ずかしげもなく、です。
それで好き勝手なアレンジの「どうしてこんなに悲しいんだろう」を弾きました。
特に反応ありませんでした。その場の人たちはスルー。
それがかえって良くなかった。拍手も罵声もお咎めも無いことで気楽になった私たち。
あれ?ここで弾いてもいいんじゃない?みんな、気にしてないよ(*^^)v
それからは時々、階段教室に人が少ないことを確認してはこっそり弾いていました。
「夏休み」はもちろん、拓郎の他にもユーミンの「いちご白書をもう一度」やチューリップの「青春の影」など。
あくまでもめちゃくちゃ自己流のアレンジしまくりの、作者からクレームつくかもの、です。
そんなことを続けていたある日、いつもの様にこっそりピアノを弾いていたら、終わると同時に拍手。
ビックリしてピアノの陰から顔を出すと幾人かの学生がいて、ずっと聴いていたのだと。
次は○○をやってとリクエストまでされ、
いえいえ、出来ません!と逃げるように教室を出たのでした。
それっきり教室でピアノを弾くのはやめました。
だって、恥ずかしいですもん…(-_-;)人さまに聴いてもらえる様なレベルじゃなかったですからねぇ。
若かったなぁとつくづく思います。
前回「空港ピアノ」をお伝えしましたが、
自分、「教室ピアノ」やってましたわ(;^ω^)
かしこ
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