よくお邪魔するブログで、さだまさしさんの「もうひとつの雨やどり」を聴きました。
続いて聴いた「雨やどり」。
スヌーピーのハンカチ、口紅。そんなワードに忘れていた記憶が蘇りました。
高校時代、私の周りではPEANUTSのキャラクターグッズが大流行りでした。
スヌーピー、チャーリー・ブラウン、ルーシー、ライナス、サリー、ウッドストック…
彼らが描かれた文房具やサブバッグ、ハンカチなど、皆愛用していました。
女子だけでなく男子もそうで
高校を卒業してから少しだけお付き合いした2歳年上の先輩もスヌーピーが大好きでした。
チャーリー・ブラウンのようにほのぼのと温かい雰囲気の人で
彼からの手紙はいつもスヌーピーの便箋と封筒でした。
その先輩に誘われて初めてコンサートに行った時のこと。
夜のデートは初めて。既に高鳴る胸を抑えつつ気合を入れてお洒落。
日頃の自分とは全く違う女子力高いお姉さんスタイルに、赤い口紅を差して。
これが年上の人とのデートに相応しいと無意識に思っていたのかもしれません。
待ち合わせの駅、階段の下で待っていてくれた先輩の驚いた様な表情、
隣りの席で先輩の体温を感じながら大好きな音楽を聴いたこと、
帰り道、駅までの道を並んで歩いたこと、今も思い出せます。
あまり喋れなかったけど心の中ではたくさん話していた。
その後しばらくして届いた先輩からの手紙に「口紅は似合わない」と書かれていて
「そういう貴女は好きでない」みたいなことも(あまり憶えていませんが(^^;)。
ショックと共に何故か怒りもこみあげてきて
私は返事を出さず、そのままなんとなくお終いになったのでした。
つまり、真っ赤な口紅を差すような「そういう貴女は好きでない」と言われたこと、
その時、見た目とかイメージで安直に人を判断するかのような先輩の言葉にひどく傷ついたのです。
そして、
口紅を差そうが差さまいが、似合おうが似合わまいが、それであなたに好きとか好きでないとか、とやかく言われることはない!
人の本質はそんなところで判断されない!
なーんてね(;´∀`) (昔から過激です)
心で叫びました。
先輩の真意を確かめることをしないまま、こちらから連絡を絶ちましたが
要するにふられたってことだと思っています。
手紙の中にさようならの言葉は無かったけど、結局はそういうことでしょう。
今、あの時のことを振り返り、よくよく考えてみれば
口紅が全然似合っていないこと、誰よりも自分が一番わかっていたし
ありのままの自分に自信が持てず、虚飾の姿を見せることの愚かさに本当は気づいていた。
そんな私を見透かした先輩の言葉に図星を差され
論点をすり替えることで自分で自分の弱さに蓋をしようとしたのだとわかります。
まだまだ幼稚な、二十歳になる前の夏のことでした。
「雨やどり」も「もうひとつの雨やどり」も、ちょうどその頃の歌です。
7年前、都内で行われたスヌーピー展で
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