すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

フィルムに写っているものは

 

今はデジタルカメラが主流ですが

少し前…、いえ10年前…、いや20年ほど前?(年寄りのアルアル→年月の経過具合があやふやになる)

その頃はまだフィルムカメラが普通に使われていましたよね。

24枚撮りとか36枚撮りとかのフィルムを撮り終わると写真屋さんで現像してもらう。

果たして上手く撮れているかは出来上がってのお楽しみ。

現像された写真を一枚一枚見る時のワクワクったら( *´艸`)

中にはきちんと撮れていなかったり、変な顔で写っていたりというのもあるんだけど

デジカメの様に自らデータを確認し不要はサクッと削除というわけにいかなかったから

とりあえずフィルム丸々現像で、これはいらんだろうみたいな写真も多かった(;^ω^)

焼き増ししたいものはネガに枚数を記入して、また写真屋さんにお願いする。

そういうこと、こまめにやっていたなぁ。

それが当たり前だったからこまめとも思わなかったけど。

今は自宅のパソコンのソフトとプリンターで必要な分だけプリントアウト。

手間も無駄も激減しました。

 

デジタルが主流になった今。

とは言え、改めてフィルムの良さが語られることもありますよね。

フィルムでしか味わえない何かがあるのでしょう。

仕上がりなのか、雰囲気なのか…?

そうそう、カメラ小僧だった夫。

家に暗室をこしらえ自分でフィルムを現像することもあったそうです。

そうして自分の感性と指先で唯一つの作品を作るのも楽しいでしょうね。

 

“現像されないまま忘れられていた昔のフィルムを今現像してみる”

という企画をテレビで紹介していました。

20年ほど前のフィルムを現像してみたご家族。

あまりにも時が経ち、不鮮明な写真ばかりでしたが

ただ一枚、鮮やかに写っていたのは旅行先での家族4人の写真でした。

思わず「あ!」と声を上げるお母さんと二人のお子さん。

そこには数年前に亡くなったお父さんの若かりし頃の姿があったのです。

「こんなふうに4人揃って写っているのは珍しい。誰かに撮ってもらったのかなぁ…」

お父さんに会えたと涙ぐむお母さん。

お子さんたちは早速ご仏壇に飾っておられました。

 

話は少し変わりますが、

私は生まれた時からのアルバムを持っていません。

正確に言えば、あるにはあったのですが

社会人2年目で実家を出た時にそれらを全て置いてきました。

その後、父の転勤転居に伴い、私のアルバムも移動。

父が定年となり故郷の島暮らしの間、実家にあったと思うのですが

今から約5年前、島を出て兄の近くに暮らすことになった際

多くの荷物や家具を残してきた為、アルバムも置き去りに。

荷物などの処分もお願いした上で実家を売りに出したので

おそらく私のアルバムもそのまま処分されたことでしょう。

結婚する際に数枚持って行ったものがありますが、それだけです。

ま、仕方ないと、あまり残念にも思いませんでした。

 

それが、

父が亡くなった後、荷物の片付けをしていたら1冊のアルバムが出てきまして。

中を見ると、乱雑に、撮影された年月の順番もめちゃくちゃなまま

重なりながらびっしり貼られた写真たち。

おそらくこれは母の仕業。

島を出るにあたり荷物をたくさん持って行けないと思った母が

とりあえず一つのアルバムに思い出の写真を詰め込もうとしたのではないかと。

気持ちはわかるけど、もう少しやり様があるんじゃないのと突っ込みたくなるような

何とも破天荒なアルバムでした。(母らしいと言えばそうだけど)

 

でも、

おかげで自分の小さい頃にまた会えました。

母がいくつか貼っておいてくれたのです。

若い父と母にも会えたし、兄との仲睦まじいツーショットも。

正直、それらの写真の記憶はほとんどないのですが

楽しそうに笑っている自分や兄、そんな私たちを慈しんでくれている父と母の様子に

改めて、今の自分も幸せにさせてもらえました。

 

写真って、やっぱりいいなぁ(*´▽`*)

 

 

母が遺してくれたアルバムから。

これ見ても「あれ?○○さん⁉」とバレる事はないと思うので載せちゃいます( ̄▽ ̄;)

父と兄と私(3歳くらい?)。兄の学生帽を被って。

兄の顔が半分なのはトリミングのせいではありません。

母のカメラの腕のせいです。それか、感性?(笑)

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