『望み』観ました。
監督は多くのヒット作がある堤幸彦氏
『TRICK』シリーズ、『20世紀少年 三部作』『まぼろしの邪馬台国』『悼む人』『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』などなど。
原作は雫井脩介(しずくいしゅうすけ)氏
やはり多くの著作があり、「犯人に告ぐ」「クローズド・ノート」「検察側の罪人」は映画化され、その他の代表作に「火の粉」「ビター・ブラッド」「つばさものがたり」「仮面同窓会」などがあります。
愛する息子は、殺人犯か、被害者か。それとも――。
父、母、妹――それぞれの<望み>が交錯するなか、家族がたどり着いた<3つ目>の答えとは?
たとえ被害者だとしても無実であってほしいと願う父
殺人犯でもいいから生きていてほしいと祈る母
兄のことは大好きだが、自分を待ち受けていたはずの輝く未来が壊されることを恐れる妹
公式サイトの言葉を抜粋して載せさせていただきました。
深く重いテーマでした。
父役の堤真一さん、母役の石田ゆり子さん、そして妹役の清原果耶さんの素晴らしい演技が、さらに今回のテーマに深みを与えた気がします。
我が子は、殺人犯か?被害者か?
その時、親である自分は
たとえ被害者だとしても無実であってほしいと思うのか
いや、殺人犯でもいいから生きていてほしいと祈るのか
スクリーンを見つめながら、思いは揺れ動きました。
スリリングに次々と展開していく中で、あるシーンでは自分はこうだと思い、次にはやはりこうだと真逆なことを思うのです。
こんなこと、決して起こってほしくないけれど
それはわかりません。
今まで考えもしなかったことを突きつけられ、観終わった後、しばらく心と脳が停滞するようでした。
それとは別に、
今やこの社会ではお決まりのことの様に物語の中に描かれている
ネット上に溢れる悪意に満ちた正義感とやらと下品な好奇心
真偽もわからぬ内から責め立て騒ぎを拡げるマスコミ
他人に弱みがあると見るやおのれの憂さを晴らすがごとく嫌がらせをする者
私自身も見たことあるこれらのことが当たり前の社会になっていることが情けなくて、気分悪くて
そうやって追い詰められていく人たちのこと、考えたことあるのだろうかと…。
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