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“オードリー・ヘプバーン”を振り返って

 

あるテレビ番組を観ていて、

オードリー・ヘプバーンが亡くなったのが63歳だったということを知り、

そんなに若かったのかと驚きました。

今の自分と同年代だったのか…と。

63歳が若いということではなく、

晩年の彼女の姿からはもう少し年齢がいっているように思っていたので。

 

1929年生まれ。

ローマの休日(1953)でアカデミー主演女優賞。その後も麗しのサブリナ(1954)、『尼僧物語』(1959)、ティファニーで朝食を(1961)、シャレード(1963)、マイ・フェア・レディ(1964)『暗くなるまで待って』(1967)などの作品に出演。

映画ではアカデミー賞の他に、ゴールデングローブ賞英国アカデミー賞。舞台でもトニー賞を受賞し、さらに死後にグラミー賞エミー賞を受賞。

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70年代以降、オードリーはたまに映画に出演するだけで、後半生の多くの時間を国際連合児童基金ユニセフ)での仕事に捧げます。

ユニセフ親善大使として1988年から1992年にはアフリカや中南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に献身。

1992年の終わりにはアメリカ合衆国における文民への最高勲章である大統領自由勲章を授与されました。

その1ヶ月後の1993年1月、癌のため、63歳で死去。 

 

第二次世界大戦期にオランダで少女時代を過ごしたオードリーは、ドイツが侵攻しドイツ占領下となったオランダで、過酷な戦争体験をしました。

反ドイツの運動に関係した伯父を処刑され、駅では貨車に詰め込まれ輸送されるユダヤ人たちを何度も目にしたそうです。身の丈にあわない大きすぎるコートを身に付け列車に呑み込まれていった少年。そのときの自分は少年を見届けるしか出来ない無力な子供だった、と語っています

当時のオランダの食料、燃料不足は深刻で、飢えと寒さによる死者が続出。オードリーたちはチューリップの球根を食べて飢えをしのいだそうです。

栄養失調に苦しみ、貧血、喘息、黄疸などにかかっていたオードリー。オランダが解放された時、彼女の回復を助けたのはユニセフの前身となる機関から届いた食料と医薬品でした。

これらの体験が、後年のユニセフへの献身につながったのでしょう。

ユニセフ親善大使に任命されて間もない1988年3月エチオピア訪問を始まりとして、トルコ、南米諸国、中米、スーダンバングラディシュ、ベトナムソマリアなどで、慰問や予防接種キャンペーン、水道設備設置普及の支援を行い、死去する4ヶ月前までオードリーの活動は続けられました。(Wikipediaより抜粋)

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正直言えば、世界中を魅了した若く美しいオードリー・ヘプバーンの晩年の容姿に、少なからず驚いたものです。

人は歳をとればあちこちが緩み、シミやシワが現れるのは致し方ないことですが、

それに抗い、何とか補正修正し、出来る限り美しいままでありたいと願う女性は多いのではないでしょうか。

私のようなただのオバサンですらそうなのです。

ハリウッドの大女優さんたちは当然そのためにありとあらゆる努力をなさっているものと思っていました。

しかし、オードリー・ヘプバーンという大女優は歳を重ねたありのままの姿を、あるがままに見せてくれている。

オードリーという一人の女性が信じる生き方が明るく堂々とそこにあり、驚きながらも強く励まされた私です。

深く刻まれたシワでさえ誇らしく、何のわだかまりも無い純粋さで微笑むオードリーの笑顔は異次元のように神々しくもありました。

 

亡くなった後に癌を患っていたということを知り、ああ、そうだったのか、だからだったのかなと思いました。

そんな体でユニセフ親善大使として世界を回ったこと、負担は大きかったことでしょう。

けれど、

親善大使に任命された時「私は全人生をこの仕事の為にリハーサルしてきて、ついに役を得たのよ」と語ったというオードリーにとって、

世界の恵まれず苦しんでいる人たちの為に働くことは自分自身を支える生きる力にもなり、この上ない喜びだったのかもしれません。

 

63歳だったのですね…。

彼女の生き様がありありと刻まれた顔には、真の美しさが宿っている。

それは紛れもなく彼女の生き方が美しかったことに他ならない。

そう思わせてくれるオードリー・ヘプバーン

果たして今の自分はその様にシワを刻んできただろうか。

これからその様にシワを刻んでいけるだろうか。

シワを憂うばかりの自分でしたから。

 

 

オードリーが愛した詩があります。

サム・レヴェンソン「Time Tested Beauty Tips(時を超えた美しさの秘密)」

 

魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい

愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい

スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい

 

で始まるその詩は次のように終わります。

 

女性の美しさは、身にまとう服にあるのではなく、その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません

女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです

そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです

女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく

その本当の美しさは、その人の精神に反映されるものなのです

それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、その美しさは年を追うごとに磨かれていくものなのです

 

間違いなく、その様に生きた人だったのでしょう。

 

 

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