先日の夜、『スタンド・バイ・ミー』がテレビ放映された。
1986年(日本では1987年)に公開されたアメリカ映画。
イントロや歌い出しが印象的な同名の主題歌と共に知っている人も多いだろう。
スティーブン・キングの短編小説「死体」をロブ・ライナー監督が映画化したノスタルジックな青春ドラマ。オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たちが、町から30キロばかり離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、死体探しの旅に出る。(映画.comより)
12歳の少年達が家族に内緒で出かけた二日間の旅。
“死体”を見つけて一躍有名になろうなんてバカねって女子達には呆れられるだろうが、そんな少年達のその年頃じゃなきゃ味わえなかった冒険の旅である。
家族からの虐待。兄弟へのコンプレックス。社会や大人たちへの不信感と絶望。
一番身近な家族でさえ、少年の心にある苦しみや悲しみに気づこうとしない。
精一杯大人ぶって強がる彼らの、傷つき壊れそうな心を受け止め慰めてくれるのは、同じ様に傷つき壊れそうな心と闘う仲間たちだった。
旅の中で喧嘩もし、仲直りをし、怒り、笑い、泣くことで少年達は大人になっていく。
少年らしい無鉄砲さと純粋さと優しさが眩しく、通り過ぎた時代へのノスタルジーをも誘う物語である。
ところで、物語の始まり。
少年達の一人の大人になった姿でリチャード・ドレイファスが出てきて驚いた。
あれ?彼、出てたんだっけ??<@_@>
プロフィールにも記したようにかなり大好きな俳優である。
なのに出演していたこと忘れた?それともこの映画、実は観ていなかった?
不明…。
リチャード・ドレイファス (ご存知だろうか…)
プロフィール欄には好きな映画として『アメリカン・グラフィティ』と『グッバイガール』を挙げているが、どちらも彼が主演である。
1973年(日本は1974年)公開のアメリカ映画。
後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカスの出世作となった長編第2作。1960年代初頭のアメリカを舞台に、4人の若者たちが過ごす一夜をロックンロールの名曲の数々に乗せて描いた青春群像劇。(映画.comより)
1962年のカルフォルニアの田舎町を舞台に、高校を卒業した青年たちが共に過ごす最後の一夜を描いている。
いかにも60年代のアメリカカリフォルニア北部の街で、いかにも60年代のアメリカの高校生の一夜のうちに経験する出来事が、いかにも60年代のヒットナンバーと共に繰り広げられる。
あっけないほどにたった一夜の物語である。
でも、その中に溢れているティーンズたちが持つ情熱や未熟さに酷く共感して、見終わった後、何ともいえない切なさで心が苦しくなったものだ。
夜明けと共に仲間や家族、故郷と別れ、またひとつ大人になるべく旅立っていく主人公。
ふと思ったが、『アメリカン・グラフィティ』の少年版が『スタンド・バイ・ミー』と言えるのかな。(違うか)
そして、『グッバイガール』
1977年(日本は1978年)公開のアメリカ映画。
ニューヨークを舞台に、男に裏切られた子持ちの元ダンサーと、俳優志願の男が反撥しながらも互いに惹かれ合いながら結ばれていく姿を描くロマンチック・コメディ。(映画.comより)
リチャード・ドレイファスはこの作品でアカデミー賞主演男優賞とゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。
私的にはこの時のリチャード・ドレイファスが最高に好き。
二枚目半を遺憾なく発揮し、コミカルでありながらセクシーさもたっぷり。
彼の表情や声や仕草にわけもなくキュンキュンする。
演じた役柄にも魅了され、こういう人すごく好きだなと自覚させてもらった作品である。
相手役のマーシャ・メイソンもキュート。
ラストシーンでの急展開が泣けちゃうくらい素敵で、バックで流れる同名の主題歌「グッバイガール」が優しく心に響いた。
ロマンティック・コメディが好きな人にはお勧めしたい。
広いおでことセクシーな目元が魅力です( *´艸`)
余談だが、
彼、スピルバーグ作品の『ジョーズ』では海洋生物学者役、『未知との遭遇』『オールウェイズ』には主演で出ている。
あ!あの人か!と思われた人、いらっしゃるだろうか。
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