先日観たNHKの番組(再放送だったかな?)『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』
タイトルは「夢の海外旅行が実現した日」
新型コロナウイルスによって世界は海外を旅する自由を奪われた。しかし過去にも自由に海外を旅することができない時代があった。日本が海外旅行の自由化に踏み切ったのは、敗戦から19年後の1964年。その時、人々は海のかなたにどんな夢を見たのか?初の海外ツアーの参加客、初の海外ツアーを企画した仕掛け人、そして若き日の五木寛之が体験した人生を変える旅とは?自由な旅ができない今こそ考える、本当の旅の魅力とは?(NHK公式サイトより)
ジャルパックの創成期、バックパッカーの登場、若き日の五木寛之氏の旅。
とても面白かった。
その中で取り上げられていた「地球の歩き方」。旅行ガイドブックである。
バックパッカーで世界を旅をしていた日本の若者が、ふと、同じように旅する他の国の人達が持っていたガイドブックに気がつく。
それまでのガイドブックは現地の観光スポットの紹介を中心に構成されているものがほとんど。
けれど彼らが持つそれは、バックパッカーなどの生の声が反映され、現地での移動方法、滞在場所など、個人で旅する「手段」を細やかにサポートする内容だったそうだ。
自分もこのようなガイドブックを作り、日本の若者たちに提供したい。
そうして1979年「地球の歩き方」が創刊される。
創刊時は「ヨーロッパ」編と「アメリカ」編の2冊。
現在は100タイトルを超えているそうだ。
2020年、シリーズ初の国内版として「東京」編が出版され話題となり、私は早速購入した。
住むのは埼玉県だが、大学生時代と社会人になっても通ったのは東京で(正確には大学は東京を通過し神奈川までだったが)、遊ぶのは都内が多かった。
一番自由な頃である。いろいろな所に行った。
特に用が無くても、お気に入りの場所に出かけてはその匂いや雰囲気を味わうのが好きだった。
今考えると元気だったなぁ。(そりゃそうか、若いんだし)
そんな「東京」だが、まだまだ知らない所がいっぱいあるわけで、改めて一つ一つ歩いてみたいと「地球の歩き方・東京」を手に入れたのだった。
しかし、時悪く新型コロナウィルス感染拡大のさなか。
あまりにも不要不急であるし、この本が教えてくれる楽し気な場所には未だ行けていない。
時折ページをめくってはホーホーと感心し、ワクワクと胸躍らせている。
話は戻るが、番組の中で五木寛之氏の著書「さらばモスクワ愚連隊」と「青年は荒野をめざす」が取り上げられていた。
彼の代表作でもあるのでご存じの人は多いだろうが、残念ながら私は聞いたことがあるだけでどちらも読んでいない。
「さらばモスクワ愚連隊」は、まだ作家になる前の彼がモスクワを旅した時出会った少年を題材にしている。
旅の中での少年との出会いや様々な体験を書かずにいられなかったそうだ。
それが五木寛之氏の作家としてのデビューであるならば、彼にとってそれは人生を決定づける旅だったということになる。
その後書いた「青年は荒野をめざす」は、20歳になったばかりの若者のヨーロッパでの自分発見の旅を描いている。
今回、この歳であるけれど(つまり青年ではないけれど)読んでみたい、読んで何かを触発されたいと思ったが、図書館の棚には並んでいなく、ポチるしかないか。
旅が若者を成長させることは間違いないだろう。
出来れば少し苦労の多い、アクシデントに見舞われるものなら尚更。
自分の頭で考え、決定し、行動する。
他人に甘えることを学び、感謝を知り、他人を許すことを覚える。
コロナ禍ではそんな絶好の機会が失われがちであることが残念である。
先ずは、学生時代の思い出の地、神田、神保町、お茶の水辺りを追体験したい(´▽`*)
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