すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

自律神経失調症?その原因?そして夫

実は、半月ほど前から体の不調を感じていた。
倦怠感、頭痛、息切れ、動悸など、どれも軽くはあるが、何となく不調。
寝つきは悪くないが、夜中にふと目覚めるとそこから動悸がして、心臓辺りに負担がかかる違和感。
15年ほど前に罹った鉄欠乏性貧血の症状に似ていると思い至り病院へ。
それが一昨日のこと。


「貧血じゃないかということですね」との医師の言葉に「ええ、以前罹った時の症状に似ているので」と答え、血液検査をしてもらった。
結果は、全く異常無し
貧血でないことは良かったが、他の数値もほとんどが基準値内で、恥ずかしくなるくらい健康だった。
「じゃあどうしてだろう……?」と私が呟くと、「あとは考えられることとしては精神的なもの、ですかね」と医師。
「うん?」と思い浮かべた時、チラッとかすめたものはあったが、(でもあの程度で?)とすぐに打ち消された。
「どうします?栄養剤とかビタミン剤とか出します?」と提案してくれたが、結局薬は貰わず帰って来た。


夫に結果を伝えると「なーんだ、そうか。良かったね。大変みたいに言うから心配したよ」と言った。
「そうそう。貧血じゃないことがわかってまずは良かった」と私も応えた。
その日の午後、夫なりに「倦怠感、頭痛、息切れ、動悸」について検索してくれて、
更年期辺りの女性の場合、ホルモンバランスの崩れなどで自律神経に異常がでて、いわゆる自律神経失調症になるケースがあるらしいことも話してくれた。
確かに、季節の変わり目とこのところのぐずついた天気も相まって、自律神経がおかしくなっているのかもしれないと思えた。


夜、いつものように家事をこなし、一息つくと相変わらず倦怠感や頭痛はあり、でも貧血ではないのだからと「しんどい」と口にすることが憚られた。
その夜中、ふと目覚めるといつもに増しての動悸。何度も寝返りを打ち、何とか眠りに入ろうとするが、どの体勢になっても心臓が痛む気がした。


翌朝、つまり昨日のこと。
朝の家事をこなしながらずっとしんどかった。
ヨガのレッスン日だが休みたいと思っていた。
しかし、そんな気持ちを知らない夫は「今日はヨガだよね」。
「ヨガで腹式呼吸をして酸素をしっかり体内に取り込むと自律神経にいいよ」と良かれと思い言ってくれる。
そう言われて自分も「そうだね、自律神経整えて来る!」と明るく言った。


そんなやり取りが幾度かあった中で、今朝のこと。
詳細は省くが、結局私が小爆発を起こした。
「なんで?」と思う人、いるだろう。
「何となくわかる」と言ってくれる人はいるだろうか?


こちらの「しんどさ」を数値化して、こうだから大丈夫だね、とそちらで判定されるのが辛い。
検査して数値に出なくてもしんどいのだ。
しかし、それが許されない圧を感じる。数値は大丈夫と出ているんだからと。
何だか責められてる?怠けてると思われる?
こうしたらいい、ああしたらいい、とこちらを心配して言ってくれることも、
「しんどさ」をゆっくり癒したい自分には、そうすることが許されないことのように感じて、さらにしんどくなる。
こうなるとかなり重症な被害妄想であるが、そういうわけで小爆発。


そんな妻に、夫こそ自律神経かき乱されたかもしれない。


ところが、夫の一言で話は大きく展開。
「もしかして、○○(娘)のことがストレスになってない?」
他に原因が見つからなくて動悸がする場合、ストレスといった精神的なものである場合がほとんどだと説明してくれた。
ハッとした。
病院で医師に精神的なものと言われ頭に浮かんだそのことだった。
そして、「俺は○○のことを聞いてすごくストレスを感じた」と夫が言うのを聞いて、
ああ、自分もそうだったのかもと隠していた感情が流れ出たようだった。


とてもとても心配なことだった。
でも、自分の中で理性的に整理をし、納得したつもりだった。
今までそうして納得したことについて、後で悔やんだり悩んだりすることはあまり無かったから、済んだはずのことだった。
だけど、頭では整理できても、心の奥深いところでは心配が溜まっていたのかもしれない。
それが体に出た?
時期的にもちょうど重なる。


どうしてこうなんだろう?と自分でもわからないことが本当は不安だった。
隠していた心配がストレスになり、それが原因なのかもしれないと思えた時、ホッとした。
同じことで夫もストレスを感じていたと打ち明けてくれたことも私を救ってくれた。
やっぱりそうだよね、ストレスになって然るべきことだよねと自分を肯定できたから。
頭で理解し、ストレスと感じまいと抑えていた無理が体に症状として現れた?
能天気を自認する自分にとって、そういう姿はおよそ程遠いものと思っていたが、
母という立場では、良くも悪くも、簡単に理性で割り切れるばかりではないのかもしれない。


もしかして、それが今回の不調の原因なら、やがて回復するだろうと思えた。


ところで、

長々と書いてきたが、今回何より伝えたかったのは夫のナイスプレーである。
日頃、自己チューだとかデリカシーに欠けるとか言ってきたが、妻の様子から導き出した考察に恐れ入った。
そして有難かった。
一瞬にして心が楽になったのは確かである。
実はナイーブで気遣いの人であることを又思い出したのだった。



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