すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

オリンピックが終わる

 

昨日は女子、今日は男子と早朝からのマラソン競技をテレビ観戦。

おそらく尋常ではなかっただろう蒸し暑さの中を走る過酷なレース。

北国札幌でもこうだったのだから東京だったらどうだっただろう。

それでもまあ、今日東京は台風が近づいて雨風の天候だったから札幌で良かったのかな。

たくさんの離脱者を出し、それでもトップの選手は速く強かった。

 

予想はされたけど沿道に詰めかけた観客の多さ。

「感染予防の為、沿道での観戦はお控えください」のアナウンスも空しい。

街中の特に密集している場所で一斉にスマートフォンを掲げる様子に違和感を覚えた。

どうせ観に来るのなら走る選手たちに拍手を送ってあげて欲しかった。

過酷なレースを走る選手たちにとって沿道の温かい応援はきっと力になる。

無観客の今回はそれが無いことが実は残念だったけど、でも、仕方のないこと。

だけど選手たちの走りを観ようと多くの人たちが集まっている。

ならばスマホで録画もいいけれど、せめてたくさんの拍手で選手たちを応援してあげてと

何故だろう、少し悲しくなった。

 

……………

 

6日の朝は札幌の地で競歩が行われていた。

広島では「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」。

そして東京の民放の情報番組はいつもと変わらず賑々しい。

テレビのチャンネルを変えながら、三つの場面が何の関りもなく

全く異なる様相で目の前に映し出されていることに

なんだかなあ…と。

(でも、そんなものかな…とも。)

 

熱く躍動する競歩の選手たち。華々しく持てる命を爆発させる。

沿道で観戦する人たちも心躍らせ、そこには屈託のない明るさが広がっている。

片や、同じ時、鎮魂の思いで過ごす被爆者や遺族の方々。癒えない悲しみと憤り。

この小さな国でこれほどの大きなギャップが同時進行していることが奇妙にも思えた。

 

原爆であまりにも多くの命が奪われた8月6日というこの日。

日本人として心に刻み忘れてはいけない日だろう。

けれど、

その日がどんな日であるのかはそこに集まった世界中の選手たちには関係の無いことだったのかもしれない。

沿道で観戦する日本人たちでさえ、すっかり忘れているかのような

8月6日の朝だったし。

 

……………

 

広島に原爆が投下された午前8時15分。

1分間の黙祷を共にさせていただきながら、いつも心許ない思いになる。

 明日は長崎に原爆が投下された日。午前11時2分のことである。

 

 

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