居住する市が発行する期間限定のプレミアム付商品券に応募することにした。
10,000円で13,000円分のお買い物が出来る。
コロナ禍により低迷する地域の消費喚起を促し、
消費者の購買意欲を拡大させ、
地域経済と商店街等の活性化を図るため、だそう。
紙商品券と電子商品券があり
とりあえず、募集の冊子に付いていた専用ハガキで応募することに。
応募多数の場合は抽選となる。
さて、
専用応募ハガキに記入し、明日出かけたついでに投函しようと目につく場所に置いた。
この、目につく場所というのが非常に大事。
出かける際のおのれの動きを想定し、その動線上に置かねばならない。
でないと忘れる。
出かける時の必需品を入れてある箱がある。
財布、免許証、ポケットティッシュ、車の鍵など。
そこには必ず寄るので箱のそばにハガキを置いた。
翌日、スーパーを2つ回り、一旦帰宅し病院。帰りにもスーパーに寄ることにした。
品物の底値を目指してスーパー三軒を巡る。
もう若くないのだからそこそこの値段に甘んじて、一所で済ませばいいものを。
ハードスケジュールである。
毎日ちょこちょこ出かけるのはあまり好きでなく
出かける日に多くの用事を済ませようとする性質（たち）でもある。
スーパーを2つ回り帰宅。
病院に行く道にポストがあるので
そこで投函しようとハガキを手に取った。
病院への道、ポストに投函している男の子の姿を見てハッと気づく。
そうそう！ハガキ。
車を止めバッグを覗く。
無い。
無い？
あれ？入れ忘れた？？
病院が終わり、三軒目のスーパーに寄り買い物。
帰宅し、ハガキが置いてあったはずの場所を見るが、無い。
無い？
ということは、やっぱりバッグには入れたのか？
今度はバッグの中身を全部出し、再度覗き込む。
無い。
無い？？
そうなるとハガキをバッグに入れなかった気もしてきた。
入れたとしても、一旦帰宅してから入れたのか
最初から入れたのかもあやふやになってきた。
一軒目のスーパーでマイバッグを出した時に滑り出た？
それとも病院の受付でお薬手帳を出した時に滑り出た？
なにせ、ハガキだから落ちても音がしない。
そんなわけで、その日はずっと気になって
ゴミ箱にうっかり落としていないかとあさったり
こたつ布団の下敷きになっていないかとめくったり。
まあ、ハガキでなくてもネットで応募出来るから良いのだが
もし落としたならば、自分の氏名、住所、電話番号を書いていることも不安だった。
願わくば、親切な人が落ちているハガキに気づきポストに投函してくれないかと。
そうして時が過ぎ、忘れた頃に当選の連絡が来る。
「えー－⁉うそぉ～～～！ヾ(≧▽≦*)o」
そんな幸せな展開もほんの少し想像したりして。（能天気）
それでも、
一晩寝ると気掛かりは薄れ
もはやハガキのことも忘れかけていた。
ふと、
前日、二軒目のスーパーで箱買いしたミカンを食べようと思い
玄関に近い北側の廊下に取りに行った。
気温が低く、一日の温度差も少ない。
ミカンの鮮度が長く保たれるように我が家ではそこに置く。
箱の上に件の応募ハガキがポツンと置かれていた。
「あった……………」
推測するに、
スーパーを二軒回り一旦帰宅。
病院に向かう前にハガキを手に取ったのは確かだったのだ。
その時すぐにバッグに入れていれば良かったのだが
ハガキとバッグを両手に持ち玄関へ。
それらをミカン箱の上に置き、靴を出す。
靴を履き、バッグを持ち、ドアを開け出て行く。
そしてハガキは取り残された。
……………
昨日、応募ハガキを無事投函しました。
当選するといいなあ。
今年もすっとんきょうな自分でした。
おっちょこちょいもたくさんしでかしました。
夫や娘たちに迷惑をかけました。
ばあばのくせに孫たちを当惑させたこともあったでしょう。
若い頃は効率良く動くことを自ら目指し
また、それを実行できる自分だったと思います。
ここからあそこへ行くまでに
これをしてあれをして
これを持ってあれを持って
最終地点に着いた時に
すべてが完了していることが気持ち良かった。
その為に頭を巡らしたし、綿密な計画も立てた。
ただ、その分
うっかりして一つでも抜けるとバカみたいにへこみました。
大したことじゃなくてもね。
今はもうそんなに頭が回りません。
だから無駄なこともいっぱいします。
同じ所を何度も行ったり来たりします。
思いつくまま道具を手に取るから
両手が塞がって、結局何も出来なくなります。
いろいろなことが若い頃の様にスムーズにいかなくなりました。
でも、
忘れたり失敗したら
その場所に戻って何度でもやればいい
たいていの場合
大したことじゃない
少し先のあれやこれやを一度にやろうと考えず
とりあえず目の前のことを一つずつこなしていこう
のん気にゆっくり
新しい年もそうしていこうと思います。
どうぞ、良いお年を……(❁´◡`❁)
