すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

夫に「手伝うこと、ある?」と言われカチンときたこと、ありますか?


新しく始まったテレビドラマ『ミステリと言う勿れ』

菅田将暉さん主演に惹かれて初回を観た。


菅田さん演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)
淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていく新感覚ミステリー

社会で「当たり前のこと」として流されていることに常に疑問を持ち
とことん考え抜く性格で、膨大な知識と独自の価値観による持論を鮮やかに展開

見どころは整の言葉の数々
当人は言いたいことを言っているだけで
それは単なる屁理屈のようにも聞こえるが
既成概念に縛られて苦しんでいる人にとっては勇気を与えてくれる救いの言葉となる

と、番組の公式サイトより。


主人公の名前の久能整。
なるほど。
久能整→くのう・ととのう、は
つまり、苦悩が整う、ということなのかな。


あるシーン。

整は新婚の若い巡査の衣服を見て「喧嘩でもしたんですか?」
アイロンのかかっていないシャツや汚れたままの靴を指摘し
「昨日はもっとちゃんとしていたんで」と言う。

言い当てられたことに驚きながら答える巡査。

「(警察官の仕事が)忙しくて家にも全然帰れていない」
家の事は奥さんに任せ切りかと問われ
「でもゴミ捨てをしている。少しは手伝ってくれてると感謝してくれてもいいのになあ」

整「ゴミ捨て、どこからですか?」
巡査「ウチからゴミ捨て場まで」

そこで整は語るのです。

ゴミ捨てって家中のゴミを集めることから始めるんですよ
分別して、袋取り替えて、生ごみの水を切って、ついでに排水溝の掃除をして
ゴミ袋の在庫があるかチェックして
そうやって一つにまとめるんですよ
そこまでが面倒なんですけど
出来たものを持って行くだけで感謝してと言われても


わかるー---!
それな!!


さらに、別のシーン。
巡査の苦悩、その2。

最近出産した嫁が毎日ピリピリ
女は子どもを産んだら変わるというけど、あれだな
俺だってなるべく育児に参加しようとしている
言われた通りゴミ捨てもやっている
いろいろ手伝っているつもりなんだけど
全然わかってくれない

どうしたら嫁と上手くいく?

整は言います。

メジャーリーガーや監督は出産や我が子の行事などの家族のイベントで試合を休む
彼らは立ち会いたい、行かずにいられなくて行きたくて行っている
だけど、それを中継する日本の解説者は、奥さんが恐いんでしょうねと言う
彼らにはメジャーリーガーが行きたくて行ってるのが理解出来ない
何故なら自分はそう思ったことがないから
無理やり行かされていると考える
大切な仕事を休んでまでと

メジャーリーガーは子どもの成長に立ち会うことを父親の権利と考え
日本の解説者は義務だと思っている
そこには天と地ほどの差がある

あなたはどっち?

子どもを産んだら女性は変わると言うけど当たり前
ちょっと目を離したら死んでしまう生き物を育てるんです
問題なのはあなたが一緒に変わってないことです

でもそれは強制されることではないので
あなたの好きなようにすればいい
したこともしなかったこともいずれ自分に返ってくることだから


そうそう
それそれ


……………


子どもの成長に立ち会うことが権利とか義務とか
そういった側面があるのはもちろんだけど

子育て真っ最中の私が夫に(当然自分にも)求めたのは親としての責任でした。

他人事ではない
おのれが望み授かった大切な命を守り育むことに
主体的に向き合い携わってくれと思った。

親の責任として。


育児に向き合う際の
ちょっとした言動に表れる、父親である夫のお手伝い感覚に
何度もイラっとした覚えがあります。

「何か手伝うこと、ある?」と遠巻きに言われると
我が子の育児をまるで他人事のように捉えているようでカチンときた。

手伝うじゃないでしょ
主体的に率先して動いてちょうだい

私(妻)だけの子どもではないのよ
あなたの子どもなのよ


反面、そんなふうに思う自分の了見が狭いのかと葛藤もしました。


まあ、今思えば
夫の言動に過敏に反応し過ぎだったかもしれないし
しかも悪く受け取りがちだったかな(;´Д`)

でも、それだけ小さな命を守ることに必死で、余裕が無かったんですよね。


そうそう、

したこともしなかったこともいずれ自分に返ってくることだから

整くんではないですが、自分もそんなことを夫に言いましたっけ。

半ば、脅しの様に(苦笑)


……………


ゴミ捨てですが

私と夫もまさしくそんなでした。
私は専業主婦で家事は自分の仕事。
夫は外で働いている。
そうわかっていても
ゴミ袋を収集場所まで運ぶだけで、自分はゴミ捨てしてる!家事を手伝っていると
いかにも大層なことをしているふうの夫に
いやいや、ゴミ捨てってそれだけじゃないですからと言いたくなったなあ。
何なら、一から十までやってみて、と。


今、リタイアした夫には時間は十分にあり
ゴミ捨ても一から十までやってもらってもいいのだけど
つまりその為には一から十まで説明しなければならないのが面倒くさいんですよねぇ(;^ω^)

その上で夫がやったとしても
そのやり方もきっと気になるだろうし、気に入らなければ口を出したくなる。
せっかくやってくれているのに口出しは良くないと我慢するのもストレス。


というわけで、
自分の未熟さも含め考えた結果
これまで通り、夫にはゴミ袋を収集場所まで運んでもらうだけで良しとしました。


と言うかそれで十分(*´з`)

「悪いけど、ゴミ捨ててきてくれる?」と頼むと
もしかしたら夫には(え⁉今?)みたいなタイミングだったとしても
それを表に出さず
「ハイ、わかりました」とすんなり行ってくれる夫には感謝です。



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