すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

成し遂げることは出来なかったけど


毎日、我が家に興奮と歓喜を運んでくれた北京オリンピックが終わりました。


勝者がいれば敗者がいるのが勝負の世界の定め。
選手の方々にとっては、時に、思うような結果が得られないこともあったでしょう。


それでも、私は
おそらく緊張の中、戦いの場に立ち向かう若い人たちの姿に
この歳になってもまだ自分にも何か出来るのかもしれないと
震わされるような勇気をいただきました。


そして、
力の限りを尽くし戦い抜く姿に
ただただ感動をいただきました。



勝負に勝った人、負けた人

報われた人、報われなかった人

勝負の世界では2種類に分かれるかのように見えるけれど

(或いは、私たちが暮らす社会もそのように二分されるかのように思うけれど)


そうではないことを
それだけではないことを
(どのように言葉にしたら良いのかわからないのですが)
今回も又、目の当たりにして
何度も心が揺り動かされました。


それを見せてくれたアスリートの方々に感謝したい。




今大会、たくさんの涙が心に残りました。


ジャンプ、高梨沙羅選手。
小さな体が更に小さく打ちひしがれ
ヘルメットの中で流し続けた涙。

スピードスケート、髙木菜那選手の号泣。

痛々しく、可哀想で、観ているこちらも苦しくなりました。

でも、
彼女たちには温かい仲間がいることが何よりの救いでした。


フィギュアスケートワリエワ選手(ロシア)はどうだったのでしょう。

演技後、15歳の少女が課せられた(或いは科せられた)重しを表すような歪んだ泣き顔が
やっぱりとても痛々しくて、可哀想だった。



全競技を終えた後、髙木菜那選手は

「辛い五輪になってしまったけど、大切なことに気づけた五輪でもあった。この辛い思いをこれからの人生の糧に出来るように、前を向いて歩いていきたい」

と語ったそうです。

素晴らしい。

これを勝者と呼ばず、何と呼ぶのでしょう。



もう一つ。

同じスピードスケートの小平奈緒選手。


長年、日本女子スピードスケート界のスーパーエースとして活躍。
オリンピックは4大会連続出場。
2018年の平昌大会では500mで金、1000mでは銀。
2010年バンクーバー大会はチームパシュートで銀。
ワールドカップなど、他の大会でも何度も1位に。


そんな小平選手ですが、
今回のオリンピックで彼女自身が目指す結果とはならなかった。


競技後すぐ、インタビューに答えた小平選手の言葉が素敵で深くてカッコ良くて
胸の真ん中を打ち抜かれました。


「成し遂げることは出来なかったけど、やり遂げることは出来たと思う」



成し遂げた勝者の姿はもちろん美しい。

と同時に、
すべてのアスリートのやり遂げる姿が輝かんばかりに美しく

だから泣きたくなるような感動を覚えるのだなあ。


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坂本花織選手、銅メダルおめでとうございます!
緊張の余り、演技後に堪え切れず流した彼女の涙、愛おしくてもらい泣きでした…(*´ω`)


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