実は、今までに2回、18年前と16年前に鉄欠乏性貧血に罹ったことがある。
当時、日常生活で確かにかなりしんどかったりはしたが
その頃はパート仕事とバドミントンと家事の超過密スケジュールをこなしていたので
そりゃしんどいわと放置していたら、例年通り受けた健診で異常値が出た。
18年前は人間ドック。要精密検査となり、やがて鉄欠乏性貧血が判明。
すぐ鉄剤が処方され、しばらくの期間服用すると貧血は改善された。
しかし、生活パターンが変わらなかった為か、16年前の市の健診でも引っ掛かった。
同じく鉄剤の服用で貧血は治った。
その後、仕事を辞め、膝の故障でバドミントンチームをやめ、体への負担がずい分減った為か
それ以降は血色素(ヘモグロビン)値はいわゆる基準値内にあり続けている。
ちなみに、
鉄剤が合わない場合もあるそうだが、私は処方されたものと相性が良かったようで
それを飲むごとに少しずつ自分の体が楽になるのを実感出来た。
朝起きてすぐから動ける。食欲もある。気分も爽快。
活力が漲る感じがして、そうか、ウチの夫は朝からすこぶる元気だけど、こんな感じなのねと思ったものだ。
常にしんどくて、いつしかそれが普通になっていたけど、そうか、やっぱり具合悪かったんだと改めて気づかされ
きちんと診察を受け、必要な治療を受けることの大切さを今さらのように知ったあの時の私だった。
と、ここまでが前段で(長い!(^▽^;))
昨年くらいからか、いや、も少し前からか、しんどい感じがずっとある。
今も年に一度健診を受けているが、特にこれといった異常は無く
前のこともあるのでヘモグロビン値はしっかり確認すれども、至って正常。
なのに何故かぼんやりとしんどい。
これでいっそ異常値でも出てくれれば、天の助けの如き鉄剤を飲み、あの時の爽快感を味わえるのだろうにと、不謹慎極まりない思いが過る。
このしんどさ、なんだろなあ……と半ば諦めの気分だった。
そこにかくれ貧血のワードだったのだ。
・ヘモグロビン値が基準値内でも、倦怠感やめまい、抜け毛、肌荒れなど、貧血と同じような症状が出る場合がある
・それがかくれ貧血と呼ばれるもので、フェリチン値が低いことが原因
・国の調査では20代~40代のおよそ6割の女性がフェリチン値が低いとのデータが出ている
・食べ物から摂取した鉄分はほとんどヘモグロビンになるが、ヘモグロビンにならず余った鉄は貯蔵鉄としてフェリチンに蓄えられる
・その貯蔵鉄が欠乏することで様々な不調が引き起こされる
という内容だったと思う。
これじゃないの?! ワタシ(⊙_⊙;) 20代~40代ではないけれど……
そう言えばと18年前の医師の言葉が蘇る。
余った鉄分は肝臓(だったと思う)に貯蔵鉄として蓄えられ
血液中(だったと思う^^;)で不足した鉄分はそこから使われるのだが
あなたの場合、その貯蔵鉄が枯渇していて不足を補えない状態
確かそんなことを言われたのだ。
かくれ貧血どころか、大っぴらに貧血ではあったが
あれは今思えばまさにフェリチン不足だったということか。
処方された鉄剤の威力は絶大で、その効果を実感しながら少しずつではあるが貧血は治った。
そうだそうだ、きっとこれだ! フェリチン!!
そしてワタシはかくれ貧血?
テレビを観ながら、痛く腑に落ちた気分になった。
今回初めて知ったことだが、人間ドックや健診などで血液検査を行う際
フェリチン値が標準的な検査項目になっていないことがほとんどらしい。
何故かはわからないが、確かに自分の健診でもそれは調べられていない。
おそらく、まず標準の検査としてヘモグロビン値を調べ、その数値が異常を示してようやく精密検査の一つとしてフェリチン値を調べるのかもしれない。
ただ、
ヘモグロビン値が基準値内であっても、もし原因不明のだるさやめまいなどの貧血に似た症状に悩まされているなら
一度フェリチンを調べてみると良いと『あさイチ』は教えてくれた。
その場合、こちらから言わなければ検査してくれないのがほとんどなので
(つまりそれは、「まず標準の検査としてヘモグロビン値を調べ、その数値が異常を示してようやく精密検査の一つとしてフェリチン値を調べる」のが通常の流れなのだと思う)
「フェリチンを調べて下さい」とこちらから言うことが必要とのこと。
🏥🚶♀️
ということで、意を決しフェリチンを調べに近くの総合病院へ行ったのが2週間ほど前。
非常勤のお若い医師に、だるさがずっとあり、以前罹った貧血の時に似ている気がすると訴える。
既に、血液検査をしてもらいたいオーラが漏れ出ていたかもしれない。
「食欲はありますか?」「あります」
「めまいなどは?」「ありません」
「他に何か気になる症状はありますか?」「えーと、抜け毛が少しあるかな?」
そして、
「昨年11月の健診ではヘモグロビン値は正常だったんですね」とおっしゃる。
来た来たと心の声をあげる私。
「ええ。でも最近かくれ貧血というのをちょっと耳にしまして、もしかしてそういうこともあるのかなと思いまして…」
「は?」と医師。
「かくれ貧血」と私。
「ああ、はいはい。まあ、とにかく血液検査をしてみましょう」と医師。
「すみません。フェリチンも調べてください」と私。
「ああ、はいはい。わかりました」と一瞬苦笑いの医師。
「すみません。お世話かけます」と私も苦笑い。
後で思ったが、『あさイチ』観て、フェリチン調べに来た人けっこういたのかもしれない。
それにしても、お医者さんに物申すのってどうして何だか気が引けるんだろう。
「すみません」「すみません」って、続けざまに2回も謝ってる(ーー;)
🏥🚶♀️
ま、とにもかくにもフェリチンを調べてもらい、結果を聞きに行ったのが昨日のこと。
結果、フェリチン不足は無かった (⊙ˍ⊙)
それどころか、 基準値を逆に上回っている(⊙o⊙;)
思わず「エヘ?」と変な笑い声を出してしまった。
2週間前、あんなに切迫したふうに「かくれ貧血かもしれない。だからフェリチン調べて欲しい」と懇願した自分が恥ずかしい。
その照れ隠しである。
そんな私をスルーしたお若い非常勤医師の内心はどうだかわからないが
「これはこれで問題があって、体の中で炎症が起こっている可能性がありますが、炎症反応CRPには全く問題が無いので、今のところ大丈夫でしょう」と、淡々と診断を下してくれたのだった。
大丈夫とは言われたものの、基準値を大きく上に外れたことも逆に気になり、後でネット等で調べてみたところ
医療機関や検査機関によって、設定された基準値そのものにけっこうな違いがあることがわかった。
今回検査した病院での基準値は大きく上回っているが、他の場合では正常な数値とされていることがわかり、ひとまず安心した。
以上。
貧血は隠れていなかったというお話……。 ( ̄┰ ̄*)ゞ
……………
なお、記事内の医学的且つ専門的な言葉や内容については
医学の知識の無い者(私)がテレビで観たこと聴いたことを自分なりに理解し書いているので
勘違いや記憶違いもあるやと思います。
また、人それぞれ症状等に違いもあるでしょう。
気になることがありましたなら、この記事の中身を鵜吞みにせず
どうか、ご自身で改めてお調べくださいますようお願いいたしますm(__)m