すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

荒波に架かる橋のように~「明日に架ける橋」


今朝、テレビからふと聴こえてきたのは「明日に架ける橋」

ご存じ、サイモン&ガーファンクルの名曲である。

体を突き抜ける懐かしさと、今もなお心震わされる旋律に
テレビの前で固まってしまった。


それはNHKBSプレミアムの番組。
2006年に放送されたものの再放送だった。

「世紀を刻んだ歌 明日に架ける橋~讃美歌になった愛の歌~」

サイモンとガーファンクルが歌った名曲「明日に架ける橋」。ベトナム戦争当時、反戦運動の中で歌われた。そして、2001年同時多発テロの時、この曲を放送でかけることが自粛された。発表当初から世界の人々を魅了し、激動の時代を牽引したこの曲。「明日に架ける橋」が時代と共に歩みながら時代の讃美歌となるまでの物語を綴る。(NHK公式サイトより)


「明日に架ける橋」(原題:「Bridge over Troubled Water」)がリリースされたのは1970年。

当時、まだ小学生だった自分が最初にサイモン&ガーファンクルを知るのは
映画『卒業』の主題歌だった「サウンド・オブ・サイレンス」。
映画を観て、というわけではなく
中学生になり聴き始めたラジオからだったと思う。

「スカボロー・フェア」を知り、「コンドルは飛んでいく」を知り
サイモン&ガーファンクルが大好きになり
けれど既に活動停止していた彼ら。
LPのベスト盤を買い
それに収められていた「明日に架ける橋」を知った。


今回、番組の中で初めて知ることがいくつかあった。

この歌は、ポール・サイモンがゴスペルにインスピレーションを受けて作ったものであること。

多くのアーティストがカバーする中で
アレサ・フランクリンがゴスペルソングとしてアレンジしたカバー曲が
アパルトヘイト政策下にあった南アフリカ共和国に伝わり
黒人の人々により教会の讃美歌として歌われるようになったこと。


確かに詩の内容を思えば
理不尽で壮絶な差別の中に在り、過酷な運命を歩む人々にとって
寄り添い慰め励ましてくれる歌だったろうと思えた。


When you're weary feelin' small
When tears are in your eyes
I'll dry them all
I'm on your side
Oh when times get rough
And friends just can't be found

Like a Bridge
Over Troubled Water
I will lay me down
Like a Bridge
Over Troubled Water
I will lay me down

by ポール・サイモン 「Bridge over Troubled Water」より


きみが生きることに疲れた時 
ちっぽけな存在に思えて
きみの瞳を涙が濡らした時
ぼくがその涙を乾かしてあげよう
ぼくはきみのそばにいるよ
辛い時も
友だちが見つからない時も

荒波に架かる橋のように
ぼくは身を横たえよう
荒波に架かる橋のように
ぼくは身を横たえ きみの支えになろう

(※自分勝手に意訳しました^^;)



旋律の美しさ
清らかさと癒しと
且つ、心震える壮大さも感じられ

それが何故なのか意識したことはなかったが

そうか、ゴスペルにルーツがあるのかと
自分の中で勝手に腑に落ちたのだった。



PVアクセスランキング にほんブログ村