前記事からの続きです…🚗
白川郷から飛騨高山までは高速を利用して1時間30分程。
一般道だと遠回りになり時間もかなりかかるらしいです。
高速を走行する途中、飛騨市と高山市に分岐する案内があり
あれ、飛騨高山市じゃあないんだと。
私たちが訪れたのは高山市。
なので、タイトル
「飛騨高山」への旅ではなく、「高山」への旅が正しいのかもしれませんが^^;
さて 飛騨高山
午後、まだ早い時間に高山の町に着いたので歩いて回ることに。
飛騨高山と言えば、高山祭(国指定重要無形民俗文化財)でしょうか。
まずは、高山祭屋台会館へ
こちらは桜山八幡宮境内にあり、実物の高山祭の屋台(国指定重要有形民俗文化財)を年中見学できます。
高山祭は春祭(4月14・15日)と秋祭(10月9・10日)の二度行われ
秋の高山祭を執り行うのが桜山八幡宮ということで
ここでは秋の高山祭に曳き出される屋台を展示してあります。
各町内の屋台蔵から曳き出された屋台は、神社境内などに曳き揃えられ、精巧で奇抜なアイデアのからくり人形の奉納があり、夕方ともなると各屋台は棟から勾欄へと飾られたたくさんの提灯に明かりを入れて「高い山からノーエ、谷底見れば」と、ゆったりした曳き別れ歌をうたいつつ夜祭は最高潮に達します。(「高山祭屋台会館」パンフレットより)
高山祭屋台会館では合計12台の屋台を4台ずつ交代で公開しています。
こちらの屋台にはからくり人形が乗っています
桜山八幡宮
近くに、共に国指定重要文化財の吉島家住宅と日下部民藝館があります。
吉島家住宅…明治40年建築。繊細な匠の技が行き届いた高山を代表する町家建築
日下部民藝館…明治12年建築。力強さを感じる梁や建築美の豪商の家
この日はここまでにしてホテルにチェックイン。
翌日は朝食後、8時から行動開始。
今回の旅の楽しみの一つである、写真やテレビなどで目にした高山の古い町並へ。
歩き始めて最初に、市内を南北に流れる宮川にかかる鍛冶橋のところで出会ったのが、この人?たち(笑)
手長像「イェーイ!」
足長像「ハーイ!」
その宮川沿いに 宮川朝市
日本三大朝市の一つ。
江戸時代から、米、桑、花などの市として発達し
明治の中頃から農家の奥さんたちによって野菜が並べられるようになり
朝市と呼ばれるようになったそうです。
ちなみに朝市はこの宮川朝市と陣屋前朝市の2ヶ所で
新鮮な野菜や果物、花などの他
山菜、漬物、餅、味噌、手作り民芸品などもおススメ。
いざ!古い町並🚶♀️
綺麗に整えられた町並みに植物の彩りが映え
しっとりとした風情と古き良き時代の温もりを感じます。
私たち昭和の人間には懐かしく
商売をしていた祖母の家を思い出しました。
朝早い時間だったのと混雑する時期を外れていたのでしょう。
静かな心持ちでゆっくりと歩きながら十分に楽しむことが出来ました。
混雑する時期は多分大勢の人波で
ゆっくり見て歩くことは難しいのかな?
町並を抜け、全国に唯一現存する郡代・代官所 高山陣屋を見学。
建物の中や歴史的な資料など、興味深かったです。
元禄5年(1692)、江戸幕府は飛騨を幕府直轄領としました。それ以来、明治維新にいたるまでの176年間に25代の代官・郡代が江戸から派遣され、幕府直轄領の行政・裁判・警察などの政務を行いました。
高山陣屋の敷地内には、役人の執務空間である役所、代官・郡代とその家族の居住空間である役宅、年貢米を収めた御蔵などの建物があります。
明治維新後は、建物の一部がそのまま地方官庁として使用されてきました。
昭和44年に飛騨県事務所が移転したのを機に、全国でただ一つ主要建物が現存する江戸幕府の代官所を保存するため三次にわたる復元整備がなされ、江戸時代の高山陣屋の姿がほぼよみがえりました。(「高山陣屋」パンフレットより)
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🚶♀️
2時間ほどの町歩きの後、ホテルに戻りチェックアウトをし帰路につきました。
……………
白川郷と飛騨高山
想像以上に海外からの観光客がたくさんいらっしゃっていて
もしかしたら外国の人の方が多いんじゃないの?と思うほど。
もちろん日本で人気の有名な観光地ですが
都会から遠く離れた山深い地。
何なら日本人でも行ったことのない人まだまだいるのにと(私たちもそうだったので)
ちょっと驚きました。
そうかあ、ここはいかにも“the日本”だものなと。
コロナ禍での海外旅行の規制が解け
海外の皆さんは日本の良さを求め
白川郷と飛騨高山を選んで訪れて来られたのだと思うと
現地の人間ではないけど何だか嬉しくなったりして。
確かに、私たち日本人にとっても、日本の良さを再認識出来る地かと。
日本人が大切にしてきた美しさや風情といったものが
古い人間には懐かしく温かく
新しい人たちには新鮮に感じられるのではないでしょうか。
と共に、
それを守るために、そこに暮らす現地の人たちが努力されていること
そして、誇りをもってその地を愛されていること
綺麗に整備された集落や町並から強く感じられました。
そして、そこにお邪魔する私たちもまた
損なわないように、汚さないように、大切にしなければと
そんなことも改めて心に留めた旅でした。
飛騨の民芸品と言えば「さるぼぼ」が有名ですね。
昔、飛騨地方では、母親が娘の縁結び・安産・夫婦円満を願い、また、子ども達が健やかに育つことを願い、さるぼぼを作り与えたと言われているそうです。