心臓の外科手術を勧められたのは約1ヶ月前のこと。
その際の顛末はこちら↓
その後、手術前の検査がいろいろあり、最後に「経食道心エコー」を受けたのが今週初め。
「経食道心エコー」とは簡単に言えば胃カメラのようなもので食道から心臓のエコー検査をするものです、とまず説明された。
経食道心エコー検査同意書に【検査の目的】として次の様にあった。
この検査は通常の胸壁からの心エコー検査でよく観察できない心臓の弁や左房の血栓の有無を詳細に観察する目的で行うものです。
通常の胸壁からの心エコー検査では心臓の部位や疾患によっては検査の特性上胸壁や肺などの影響を受け観察しづらい部位(死角)があり、上記の疾患の一部においては感度(病気を見逃さない確率)が場合によってはどうしても50-80%程度と低下することがありますが、経食道心エコー検査では心臓後面直近より観察することにより感度がほぼ90%以上となり見逃しが少なくなり、より詳細な心臓の形態や血流に関する情報も得ることができます。
手術をする方に受けていただける検査です、とも言われた。
ということは、そう簡単に受けられない検査なのかなと心の中で考える。
手術をするにあたり、より詳細に心臓の異常個所を解析しておく必要があるのだろうと、じわじわと覚悟を求められるようだった。
さて、「経食道心エコー検査」。
口元から喉の奥を表面麻酔。
上部消化器内視鏡検査と同様に、口から経食道心エコープローベを食道ー胃まで挿入。
鼻からの胃カメラは何度か経験しているが、口からそういったものを挿入されるのは初めてだ。
「検査」を受けている間、お二人の医師の言葉が頭の上で行き交う。
「きれいですね」「特に何もありませんね」「何が映ってたんだろう?」
(⊙_⊙)?
30分近くかかった検査、最後の方はさすがに苦しくて何度か咳き込んだ。
ようやく終了。
半ば放心状態で涙やよだれや鼻水を拭く私に、少し年上の医師が「指摘されていた問題はありませんでした」と言った。
「ああ、良かったです!(^O^)」と思わず明るい声が出る私。
すると、いかにもお若いもう一人の医師が更に明るい声で
「無罪放免ですね!」
ほんの一瞬(え…?)と思いつつ、誠にその通りの自分の心情を見事に言い表してくれた彼に
「はい!(*´▽`*)」
(末娘は「無罪放免だなんて、そんなふうに言われるの私は嫌だ」と言っていましたが^^;)
そして昨日の診察。
正式に手術は必要無しとの診断を受けた。
今後は経過観察。半年後の心エコー検査を予約して病院を後にした。
これでしばらくはここに来なくていいと思い、ホッとした。
……………
通常の心エコー検査で映っていたものが、より感度の高い検査で映らなかったのはどういうことだろうと質問してみた。
「アーチファクトかもしれません」
自分でも調べてみたが、アーチファクトとは医学用語で、超音波画像において実際には存在しない虚像が表示される現象を指す。
なので、画像診断において誤診に繋がらないようにそれを見極めることはとても重要。
ちょっと意地悪な見方をすれば、
もしアーチファクトだったなら、それを見極められず私はこんな所まで来たわけだ。
身体的にもだが、精神的にかなりしんどい思いをした1ヶ月だった。
冷静を何とか保ち、平静を装う日々だった。
実は、終活についてもかなり現実的に考え準備もした。(と言っても大したことないけど^^;)
まあ、そうなのだけど
反面、おかげで体の隅々まできっちり調べられたのは有難いことだったと思っている。
脳、心臓、全身に血栓とか動脈瘤とか梗塞とか、今は一切無いことが証明された。
なので、良しとしよう(^^)
皆さまにもご心配をおかけし、申し訳ありませんでした
皆さまの励ましのお言葉にどれだけ勇気づけられたことでしょう
本当にありがとうございましたm(__)m