すっかり間が空いてしまった。
ブログに向き合えない程の何か大変な事態に陥ったわけではなく
また、多忙で時間が無かったわけでもない。
元々、週に一度程度の更新だったけど
一旦滞るとずるずるとブログから遠ざかり
何を書けばいいかもわからなくなった。
日々の出来事や思う事、考える事はあるのだが
それをここで伝えようとする意欲というかエネルギーというか
そんなものが湧いてこない心身になってしまったようだ。
とりあえず、ぼちぼちとやっていこう。
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朝ドラ『あんぱん』を楽しんでいる。
始まって早々、主題歌やオープニングの映像についていろいろと意見があったそうだ。
今回の朝ドラにそぐわないとか何を歌っているのかわからないとか。
朝ドラ視聴者の主たる世代であろう中高年の意見だったのだろうか。
RADWIMPS「賜物」
そういった意見が出るのはちょっと予想出来た。
つまり、朝ドラ主題歌としてはそれほど斬新で鮮烈で
確かに歌詞を聴き取るのが困難だったから。
我が家では朝ドラを字幕も映しつつ観る。
老化で低下した聴力を補う為。
好きな作品は台詞を一言一句理解する為。
食事しながら視聴する時は咀嚼音にかき消されることもあるので。
その流れで主題歌も当初から字幕で歌詞を知ることとなった。
涙に用なんてないっていうのに やたらと縁がある人生
かさばっていく過去と 視界ゼロの未来
狭間で揺られ立ち眩んでいるけど
第1回目はピンと来なかった。
しかし、聴くほどに、字幕を目で追うほどに、歌詞が心に響いた。
人生訓と経験談と占星術または統計学による
教則その他、参考文献 溢れ返るこの人間社会で
道理も通る隙間もないような日々だが 今日も超絶G難度人生を
生きていこう いざ
最近ではメロディラインと相まって毎回泣きそうになるフレーズがある。
いつか来たる命の終わりへと 近づいてくはずの明日が
輝いてさえ見えるこの摩訶不思議で 愛しき魔法の鍵を
ホントだよな、と思うのである。
人は産まれた時から既に
いつか来たる命の終わりへと向かっていること
だけど、そこに近づいていくはずの明日が輝いてさえ見えること
なんて摩訶不思議で愛しいことかと考えると
心がじんと温かくなってなんだか泣きそうになるのだ。
「賜物」
全文に渡り野田洋次郎氏ならではの一見難解な、且つ多量の言語が次から次へと並ぶが
強い励ましが至ってシンプルに突き刺さる。
生きていこう いざ である。
今回、歌詞の全てを読み、最後ふっと肩の力が抜ける思いがして泣けてしまった。
時が来ればお返しする命 この借り物を我が物顔で僕ら
愛でてみたり 諦めてみだりに思い出無造作に
詰め込んだり 逃げ込んだり
せっかくだから 唯一で無二の詰め合わせにして返すとしよう
あわよくばもう 「いらない、あげる」なんて 呆れて 笑われるくらいの
命を生きよう
君と生きよう
そうなんだよな、
いずれにしても時が来ればお返しする命。
ならば、その命を愛でて、詰め込んで、逃げ込んで
唯一無二の人生を生きて返すとしよう。
あわよくば、呆れて笑われるくらいの人生を生きて。
改めて歌詞を知ろうとする人が増えて
ドラマ開始早々の違和感は薄れているのかな。
NHK『あんぱん』公式サイトに次の様にある。
“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。
何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語です。
だとすれば、ドラマ『あんぱん』にあまりにもマッチする主題歌ではないだろうか。
さすが、野田洋次郎氏である。
