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東北の旅~平泉


日本中が猛暑だった、とある週
2泊3日で 東北、平泉・仙台松島の旅に出かけてきました。

平泉と言えば、世界遺産中尊寺
天台宗東北大本山。850年、慈覚大師円仁の開山。
12世紀初め奥州藤原氏初代清衡公が前九年・後三年の合戦で亡くなった命を平等に供養し、仏国土を建設するため大伽藍を造営しました。
惜しくも14世紀に堂塔の多くは焼失しましたが、金色堂始め三千余点の国宝・重要文化財を伝える平安仏教美術の宝庫です。

こちらは 本堂

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そしてご存知 国宝 金色堂

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天治元年(1124年)の造立で、現存する唯一の創建遺構です。
ご本尊は阿弥陀如来、脇侍に観音・勢至菩薩、さらに六体の地蔵菩薩持国天増長天が本尊を取り巻いています。堂全体を金箔で覆い、皆金色の極楽浄土を現世に表しています。
内陣は螺鈿細工・蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金で荘厳され、平安仏教美術の最高峰をなしています。
中央の須弥壇の内に初代清衡公、向かって左の壇に二代基衡公、右の壇に三代秀衡公のご遺体と四代泰衡公の首級が納められています。

パンフレットの説明は少々とっつきにくく難解ですが、まあそれぐらい厳かだということです(^^;
実際この目で拝見したものも大変厳かで、自ずと掌を合わせる心持ちにさせていただきました。

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ところで中尊寺国道4号線から参道を入っていくのですが、
月見坂という名のその参道がなかなかに急でありまして、思っていた以上にしんどかった。
信州戸隠神社もそうでしたが、
仏様、神様のご加護をいただくにはやはりそれなりの修行が必要なのだなぁと思った次第です。
出来れば運動靴などで行くのが良いと思います。
山道・坂道を気にすることなくザクザクと歩いて見て回れますからね。


次に立ち寄ったのが、源義経終焉の地 高館義経堂(たかだちぎけいどう)です。

兄・頼朝に追われ、少年期を過ごした平泉に再び落ち延びた義経は三代秀衡公の庇護のもと、高館に居館を与えられました。しかし、文治五年(1189年)、頼朝の圧迫に耐えかねた秀衡の子・泰衡の急襲にあい、この地で妻子とともに自害したと伝えられています。

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この場所は北上川に面した丘陵地であり、北上川の向こうには秀峯・束稲山が見えます。
この山は、かつて安部頼時の時代に、桜の木を一万本植えたといわれる桜の名所だったそうです。
目の前が大きく開けて非常に眺めが良かったですが、直前の豪雨の影響で北上川が濁っていたのが少し残念でした。

松尾芭蕉が平泉を訪れたのは元禄二年(1689年)旧暦5月のこと。高館に立ち、眼下に広がる夏草が風に揺れ光る様を眺めた芭蕉は、百年にわたり平泉文化を築き上げた藤原氏の栄華や、この地に散った義経公を思い、句を詠みました。

夏草や 兵共(つわものども)が 夢の跡


そして、毛越寺(もうつうじ)世界遺産です。
こちらは 本堂

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寺伝によると嘉祥三年(850年)慈覚大師が東北巡遊のおり、この地にさしかかると、一面霧に覆われ、一歩も前に進めなくなりました。ふと足元を見ると、地面に点々と白鹿の毛が落ちており、不思議に思った大師がその毛をたどると、前方に白鹿がうずまっております。大師が近づくと白鹿は姿を消し、やがてどこからともなく一人の白髪の老人が現れ、この地に堂宇を建立して霊場にせよと告げました。大師はこの老人こそ薬師如来の化身と感じ、一宇の堂を建立し、嘉祥寺と号しました。これが毛越寺の起こりとされます。

広大な境内の前庭には大泉が池を中心とする庭園が配されており散策できるようになっています。

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暑~~いんだけど、風が気持ち良かった。



平泉、本当は巡回バス「るんるんで回ろうと考えていました。(1日フリー乗車券400円)
レンタサイクル「りんりん」というのもあって(一般:2時間500円~1日1000円、電動:2時間600円~1日1300円)
でも、猛暑の中、日差しを浴びて自転車こぐのはキツイかなと思って。
とりあえず、最初に中尊寺までは平泉駅から歩いて行き、
(「るんるん」はまだ走っていない早い時間、今のうちに中尊寺に行きたいと夫が言うもので・・・)
さて次に中尊寺から「るんるん」に乗ろうとしたのですが、
中尊寺に押し寄せる観光客の車で近辺は大渋滞。
バス到着予定の時間もいつしか過ぎ、そうなると、いつ来るかわからん「るんるん」を待てるかと夫はもう歩き出して・・・。
そこからなんだかんだと、あれやこれやで、結局、平泉観光、オール徒歩でした。
しんどかった・・・・・
暑かったし・・・・・

まあでも、いい季節の時なら歩いて回るのも有りかもしれません。
若者ならきっとちゃちゃっと回れる距離なんだろうなとも思う。運動靴履いて、ね。

ヤレヤレの一日目、終了です。