すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

自戒せねば


朝日新聞には読者からの投稿が掲載される『声』のページがあるが、
その“声”を無断でネット上にばらまき一方的に誹謗中傷するとか、
“声”の主に対し、住所、電話番号まで突き止めて嫌がらせ等をするという問題が多く起きるようになり、
おそらくその為と思われるが、
■無断転載を禁止しますと断り書きされていることに最近気づいた。

自分も実は、ブログで何度か“声”を取り上げ、一部、又は全部を転載させていただいていた。
しかも、無断で、である。
全国新聞紙面上という、それこそ全国津々浦々の圧倒的多数の目にさらされる、言わば公の場所に、
他の社会面、政治面、スポーツ面などの記事と同様の並びで載っているのだからと、
勝手に取り上げても大丈夫な気がしていた。
もちろん、取り上げさせていただいたのは全て共感し教えられた“声”ばかりで、
まあ、その感動をおのれのささやかなブログに書き記したかっただけなのだが。

であるが、やはりイケナイことだったのかなと浅はかで考え足らずを反省した次第。

・・・・・

なので、今日の “声” 
感動の2件はあらすじで (;´д`)


東北の山里の町をひとり旅した72歳の男性。
旅先で目的地を探しあぐね、通りかかった少女に尋ねると案内してくれると言う。
少女は中学1年。受け答えもはきはきと素直な彼女の申し出に甘えることにした男性は、
帰り道、お礼をしようと自動販売機で好きな物を買ってとお金を渡した。
すると、彼女は男性の飲み物だけを買い、「ここは私の地元ですからごちそうします」と言って、
渡したお金をそのまま返してくれたそうです。
中学1年とは思えないこの態度は、この土地の風土のたまものか、親の教育か。
心洗われる思いがした、と男性は書いておられます。

そのすぐ隣りに掲載されていた、もう1件

投稿主の女性が電車に乗っていた時のこと。
途中でスーパーの買い物袋を持った50代くらいの女性が乗ってきて向かいに座ったそうです。
しばらくして、彼女の買い物袋から牛乳が流れ落ちているのに気づき、
それは電車の床に白く広がっていったのですが、当の彼女は目を閉じていて気づかず、
声をかけられてようやく気づいたものの、袋を整えただけで床にこぼれた牛乳はそのままで下車。
すると、高校生らしき女の子二人が近づき、黙ってタオルで床を拭き始めたというのです。
汚れたタオルを足元に置き席に座った彼女たちに、別の女性はタオルを入れるためのポリ袋を手渡し、
そして女の子はその袋を持って電車を降りていったそうです。


なんちゅう 清々しい
鼻の奥が ツーーンです。

・・・・・

それでふと思い浮かんだんです。
今日の午前中、出かけた先でのこと。

スーパーの駐車場。そこそこ広くて出口入口が決まっている。
決まっているのに、出口からギュンと入ってきたオジサン。
60歳代ってとこかなぁ。入口から順番を守って入ってくるべきなのに。みんなそうして並んでいるのに。
その時はけっこう駐車スペースが空いていたので、
まあそのオジサンの車が先にズルして入っても、入口で並んでいる車も余裕で停められるわけではあったけど、
でもさあ~、「あ~あ・・・」でした。
悪びれたふうもなく降りてきたオジサンの顔を見てさらにガッカリ。
いい大人なのになんでルール守れないかなあって。

近ごろ、いい歳のオジサンが
スーパーや病院、銀行などで傍若無人に振る舞ったり、エラそうに怒鳴っているのを度々見かけることもあって、
「ったく、だからオジサンは~!」なんて呟いたら、
お洒落なスポーツカーに乗った、これまたいい歳の、今度はオバサンが
エンジン音も高らかに颯爽と入口から出て行ったのでした。

マッタク!この国の大人はどうなっとる!!

と情けなかったのを、若者たちの清々しい記事を読んで思い出したわけです。


自戒せねば。