すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

人を好きになるのなら

 
昨夜のこと。
友だちとの飲み会の中で、前日にあったテレビのお見合い番組の話になりました。
若い女性の少ない地域の男性と全国から応募してきた女性との集団お見合いです。
いつもは観ないのですが、たまたまその日は我が家も観ていました。
男性女性ひとりひとりが様々な思いを抱え、出会う為に出会う様はまさに悲喜交々。
 
そんな中でも、
偶然、共に競争馬を育てる仕事の彼と彼女。
実はお互い第一印象は好印象でありながら、二人ともが恋に奥手の似た者同士。
しかも、ちょいとイケメンの彼の周りにはお喋りも上手な明るい女性たちが取り囲み、
彼女は控え目な奥ゆかしさが裏目となり口を挟むことも出来ない。
彼の方も積極的にアピールしてくれる女性にやや心動かされていくのを、テレビのこちら側で観ながら
「ああ、やっぱりこういう時ってうまいこと喋れる方が勝ちなんだよな~」
と、なんだか面白くなく。
純朴で優しそうだった彼に対しても「ああ、やっぱり男はそうか」と既にガッカリしたりして。
そんなだったから、最後に彼女が勇気を振り絞って自分自身の思いを涙と共に告白し、
その途切れ途切れの言葉ひとつひとつを彼は頷きながら真摯に受け止め、
そして、二人は最初のインスピレーション通り惹かれ合い結ばれるという結末には思わず拍手でした。
友だちはもらい泣きしてしまったそうです。
(まあ、ちょっと伝わりにくいかと思いますけど・・(^^;)
 
ところで、もう一人。私にはこちらのほうが印象深かった。
羊飼いの彼。
初めから気になっていたという女性にフリートークでアピールしたものの、やんわり断られます。
その女性にしたら「私はあなたとお付き合いすることは絶対ありません」と早い段階で意思表示することで、
彼が他の女性に目を向ける様にという心遣いでもあったと思うのです。
それにこの彼、なかなかチャーミングなので、彼の傍に来てくれそうな女性も現れて、
おお、良かった良かった、その彼女でいいじゃないかと、そんな雰囲気で番組は進むのですが。
しかし最後、彼が交際を申し込んだのはやっぱり初めから気になっていた、
だけどもうあの時断られているよ、という女性でした。
結果はキッパリ「ごめんなさい」
当然と言えば当然なのでしょう。
 
なんで間違えた~~!という番組の中の声。
 
いや、でもね、
 
彼は間違えたつもりはないんですよね。
だってどうしたってその人が好きなんだから。
一緒になるのならその人がイイわけだから。
自分を好いてくれる人よりも、自分が好きになった人に好きと言いたい。
ただそれだけのこと。
私はいいと思ったな。
それが彼にとって人を好きになるということなのでしょ。
 
あっさりふられて羊飼いの彼、
これまたチャーミングなイイ笑顔で最後笑っていました。
 
男たるもの、人を好きになるのなら
たとえ結果はどうであれ自分の想いを貫くべし。
それで駄目なら潔く粉砕すべし。
な~んてね
 
女は・・・。
女は自分が好きになった人よりも自分を好きになってくれる人と結ばれた方が幸せだとたまに聞くけど
そうかなぁ・・?って思う。
自分は、やっぱり自分が好きだと思える人と一緒に居たい気がするんだけど。
 
ああ~~、ウチの夫婦がどうだったかはもう忘れた(^^;