すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『奇跡の人』


NHKプレミアムで日曜日夜10時から放送の『奇跡の人』がイイです!

予備知識もほとんど無く、なんとなく観た第1回目。
主人公に目が点・・・
何何?誰これ?
と思う間もなく、グイグイ心を持っていかれる。
他の登場人物たちも、初回からナイスなキャラクターが発揮されている。
つまりは、脚本やそれによって醸し出される空気感が実に刺激的で、なのに味わい深く。

一気に観て終わった! 終わってしまった!!

途端にロック

エンドロールに 脚本 岡田惠和

ああーー!そうだったのかあーーー!!

大好きなんだなぁ。岡田惠和さんの書く物語。描く世界。

だからかぁ。 宮本信子さんに麻生久美子さん。
以前記事で取り上げた彼の作品にも彼女たち、出演していたものね。イイ味出して。

いやいや、今回、なんと言ってもイチバン惹きつけられるのは主人公の
その名も “亀持一択”

演ずるのは 銀杏BOYZ 峯田和伸さん。

有名なロッカーだそうですが、初見でした。そして、衝撃的でした。


重いハンデキャップを克服したヘレン・ケラーと、彼女に光を与えた“奇跡の人”サリバン先生の実話をヒントに……ヒューマンドラマの名手・岡田惠和が大胆なアレンジを施して、笑いと涙いっぱいの感動物語を描く『奇跡の人』。

亀持一択(峯田和伸)は毎日をなーんとなく生きるだけの、うだつの上がらないダメ男。鶴里 花(麻生久美子)は過酷な人生と闘うタフな女。ある日、一択が花に恋をした。花は目と耳に障害のある娘・海(住田萌乃)を抱え、日々の暮らしでさまざまな困難に見舞われていた。そこで一択は考える。人生で何事も成し遂げてこなかった自分がいまやるべきことは、この母娘の手助けをすることだと。そして、海に世界のことを教えてやりたい、海にとってのサリバン先生になりたいと思い立ち、人生初の無謀な挑戦を始めるのだった。
はたして一択は、海の「先生」になり、暗闇の先にある「世界」を教えてやることができるのか?
そして一択は、花への愛を貫いて「家族」となることができるのか?
ダメな男の一途な想いが、信じられないような奇跡を生む!?

 

 

ドラマは世界を変えられないけど…  脚本家・岡田惠和
脚本家になって25年が過ぎましたが、「奇跡の人」は初心に戻ったつもりで書かせていただきました。
初期衝動というか、自分はこんなドラマが書きたくて、この仕事を目指したのだということを思い出させてくれるドラマでした。一言で言うとすれば「人の強い思いこそが、奇跡を呼び起こす」ドラマ。まっすぐで熱くて、笑って泣けて、そして観ていただいている方の心に小さな奇跡を起こすようなドラマに仕上がっていると思います。
ドラマは世界を変えられないかもしれないけど、人の心は動かせるかもしれない。そんなちょっぴり青臭い願いを込めて、気合い入りまくりの執筆でした。峯田さん、麻生さん、宮本さんを中心に素晴らしいアンサンブルで、なんだか観たこともない新しいドラマの世界が出来上がっています。
NHKホームページより)


簡潔にわかりやすいようにホームページの言葉、載せちゃいましたが

見た目も根性も駄目駄目なバカな男が
過酷な人生と闘う美しい女性とその娘のために頑張る
という、ありがちなお話とは思わないでくださいね~。

いや、誤解を恐れずに言えば
感動して当たり前、ハートフルでヒューマニズムたっぷりの
まあ、ありがちなお話なのかもしれないのだけど

峯田和伸さん演ずる一択の
バカ過ぎて周りをなぎ倒してしまう真っ直ぐさや
バカ過ぎて泥まみれになっても諦めることを知らない愚直さや
バカ過ぎて、人を傷つけ否定する言葉を持たない鷹揚さと温かみが
全然ありがちじゃなくて、突き抜けているんです。

岡田惠和さんの紡ぐ言葉は本当に素敵です。
宮本信子さんが語るといちいち心に沁みます。

でも、今回 『奇跡の人』は
峯田和伸さんが“一択”であったことが、まずは大前提ではなかったかと思います。

それくらい、彼、良いです!

昨日の第2回目も観ました。
バカバカと連呼してしまいましたが
「ったく、バカなんだから!」は愛しさの裏返し。
今やもう、一択のこと、愛してやまない自分がいます。
ニヒヒと笑うちょっぴりこ汚い顔(峯田さん、ゴメンナサイ)もキュートで
その度に、胸をくすぐられて仕方ありません。



15分と長いですが  銀杏BOYZ 「生きたい」 です。
良かったらお聴きください。