すっとんきょうでゴメンナサイ

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『カムカムエヴリバディ』怒涛の展開に釈然としない思い


NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』

開始から2ヶ月が経ち、安子から娘るいの物語へ。


もともと、ストーリー展開が速かった。

和菓子屋の家に生まれた安子が成長し、恋をし、結婚。
愛する夫を戦地に送り、娘るいを出産。
空襲で家族を失い、夫も戦死する。
大きな悲しみの中、るいと共に新しい場所で生きて行くことを決意。
るいと二人の暮らしは貧しいながらも安子には幸せだったが
不慮の事故で怪我をしたるいを抱え、安子は婚家に戻るしかなかった。
しかし義理の弟勇の求婚。
家を出るならるいを置いていくようにという義父の言葉。
復員した兄算太が安子との開店資金を持って失踪。
大阪で算太を探し回り、過労で倒れた安子を助けたロバート。
ロバートが安子にプロポーズし抱きしめる様子を見てしまうるい。

行方不明と聞いたるいを探し岡山まで戻った安子に向かって
るいが放った「I hate you」(大嫌い)。

絶望した安子はロバートとアメリカに行く。


昭和、平成、令和の時代へと繋がる、祖母、母、娘、3世代100年の物語。
それを半年に詰め込むのだから急がなきゃならないのだろうとは思っていた。


さくさくとスピーディーに進む物語。
省くところは省く。
台詞もギリギリまで削ぎ落したような。
けれど、重要な部分は決して疎かにせず
伝えようとするところは十分に伝えられていたと思う。
登場人物の感情も時間をかけ丁寧に描かれていた。


脚本が素晴らしいのだろうと思う。
それを実現する演出も。
もちろん演者の方々も。



その上で、

安子とるいの別れへと向かうここ数日の怒涛の展開は
「え?」とか「は?」とか
少なからず釈然としない思いが残ったのは正直なところ。

悪口ではなく。


は?勇と雪衣がそうなる⁈
それで算太は資金を持ったまま失踪。

(え⁈子どもが出来た?)


そのタイミングで何故いつもロバートが現れる?


極めつけは、
あまりにもドンピシャのタイミングで
るいが安子とロバートの抱擁を見てしまうこと。


それに安子だってあんなにるいと離れたくないと頑張っていたのに
最後の諦めの速さは何?
誤解を解こうともっとるいと話すでしょう。普通。


結局ドラマなのねぇ。
都合良く(と言うかモメる様に)話は進む。

いや、そりゃそうなんだろう。ドラマなのだから。
『カムカムエヴリバディ』は普通のドラマとちょっと違う気がしたのはこちらの勝手。

嫉妬や横恋慕、タイミング良い?覗き見は
どこかで観たシーンのようでもあり。



今日の回、
大阪に出てきたるいが街中でアメリカのミュージカル映画の如く軽やかに踊るシーンに唖然とした。
街ゆく人々も何故か踊っている。

これはいったい………(⊙ˍ⊙)


『カムカムエヴリバディ』

やっぱりちょっと違う、のかな。

なんだかんだ言ったけれど
何処に連れて行ってくれるか、楽しみである。


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