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野に育つ花ならば~「大空と大地の中で」松山千春


昨夜、NHKBSで『伝説のコンサート“松山千春”リマスター版』を観た。

今年の3月に放送されたものの再放送らしい。
1998年横浜アリーナと1999年恵比寿ガーデンホールでのコンサートで構成されている。


今から20年以上前の、つまり40代前半の彼は
御髪は既に今の“松山千春”であるが
シャープな顎の線やくるくると表情を変える瞳は
アイドル並みに人気絶頂だった頃の面影を残しているように思えた。
彼のトレードマークとでも言うべき艶やかで伸びのある歌声も若々しい。


そう言えばと思い出した。
今年の5月、彼のコンサートに行くはずだった。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令により中止。

彼の歌は、拓郎や陽水やみゆきさんやユーミンと共に
自分の青春時代において欠くことのできない存在だった。
初めて生の歌声が聴けるということで、とても楽しみにしていたのだが
中止になりひどくがっかりしたものだ。
(実際には、イルカさんのコンサートにゲスト出演した彼の歌を少しだけ聴いたことがある)


……………


彼が「旅立ち」でデビューした当時、私はまだ学生で
オールナイトニッポン』の2部のパーソナリティとして
深夜、バイタリティー溢れる喋りを繰り広げる“松山千春”という人に
一瞬にして魅了された。
また、ユーモラスな北海道訛りも親しみやすく新鮮だった。


その放送の中で初めて聴いた「大空と大地の中で」

北海道の雄大な風景が目の前に広がるようなメロディと彼の歌声。

何よりその歌詞に心を奪われた。


生きる事が つらいとか
苦しいだとか いう前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ


ダイレクトに言葉が刺さり
ひ弱で言い訳ばかりの自分自身には痛くもあったが
あの頃の自分を励まし勇気づけてくれた歌である。


それは歳を重ねた今もそうで
カラオケでこの歌を歌う時
ヒリヒリと青臭い心の震えを感じ
いつも泣きそうになる。



松山千春さんのコンサート、是非リベンジしたい。
今の彼の歌はどんなだろう。

彼の歌を聴く今の自分は何を感じるのだろう。



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2017年6月北海道美瑛にて


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