すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『その女、ジルバ』が素敵で

 

毎週土曜日深夜のドラマ『その女、ジルバ』が素敵で、毎回シミジミしとります。

 

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まずはガッツリ、番組の公式サイトから紹介させていただきます。 

笛吹新(うすいあらた)40歳。

結婚相手とは直前に破談になり、以後は相手に恵まれず、会社でも年齢を重ねるごとに肩身が狭くなり、ついに左遷。歳を取るとは色々諦めること、どうせこのまま何も変えられない…

 

そんな時に目にした「ホステス募集 ただし40歳以上!」の張り紙。“何かを変えたい。変えないと、私は私の人生を嫌いになってしまう‼”……新は思い切ってそのBARの扉を開く‼

扉の向こうにいたのは自称50代~80代までの元気な高齢ホステスたち!おいしい料理と軽快なトーク、さらにパワフルなダンスでおもてなしをする特別な空間だった。

 

戦前戦後、昭和、平成、令和へ、どんな時代も明るくポジティブに生きてきた彼女たちの姿を見て、新も少しずつ輝き始め、職場でも仕事の取り組み方が変わっていく!さらにそんな彼女の前向きな姿を見て、BARに来た客や、同じ境遇だった職場の同僚たちもどんどん生き生きとし始める!

 

原作は、有間しのぶさんの漫画。

主役の笛吹新(源氏名アララ)を演じるのは池脇千鶴さん。

10代の若い頃からテレビや映画で活躍され、瑞々しい愛くるしさを放つ彼女の演技が好きでしたねぇ。

いじらしくて抱きしめてあげたくなる。役柄のせいもあったかもしれませんが、彼女の演技を見ているといつもそんな思いになりました。

新は40歳。池脇千鶴さんも40歳になろうとしていて、今また等身大の女性をナチュラルに演じられています。

そりゃあ当然歳を重ねているわけだけど、表情や語り口からこぼれる愛くるしさやいじらしさは昔のままで、やっぱりぎゅーっと抱きしめてあげたくなるのです。

何だろう… 池脇千鶴さん、ホント好きだなぁ。

 

出演者は他に、職場の四十(シジュー)仲間のスミレちゃんこと江口のりこさんとみかちゃんこと真飛聖さん。

BARのホステスさん役で、草笛光子さん、草村礼子さん、中尾ミエさん、中田喜子さん、久本雅美さん。

お名前を見るだけでどんなにか面白いだろうと思うでしょう。

そうなんです。皆さん、実にいい味出して下さる。

 

今の社会を覆う言いようのない閉塞感。

そんな問題山積の今だからこそ、これまでの価値観をがらりと変える歴戦の熟女たちの言葉と、現実を素直に受け入れ、前向きに生きはじめるヒロインの姿は見る人に、勇気と生きる力を与えてくれるのです!

 

歴戦の苦労を乗り越えてきた熟女ホステスさんたちの明るくポジティブな笑顔と言葉たち。

きっと視聴者はヒロイン新と共に勇気と生きる力を貰うでしょう。

そして、ありのままの現実を受け入れ前向きに生きようとする新の姿にも視聴者は励まされていく。

そんなドラマだと思います。

 

そんな中で、常にじんわりと私を温めてくれるのは熟女ホステスさんたちの強さと優しさ。

真に強いから、優しい。真に優しいから、強い。

それを見せてくれる草笛光子さんを始めとする実力派女優陣のさらりとした、それでいて心に沁みる演技が、カッコ良くてあったかくて本当に素敵。(素人が偉そうな物言いでスミマセン(^_^;)

誠に以てそうだなぁと、そうなりたいなぁと、彼女たちを観ながら憧れる自分がいます。

意地悪な見方をすれば、独り身のシジュー女(失礼!新自身のセリフです)が何かをきっかけに前を向き生きていく物語は、もしかしたら今はよくある設定なのかもしれません。

それでも、出演者皆さんの安定感と個性に富んだ演技力が、この物語をさらに味わい深いものにしているのは確か。

明るくポジティブだけじゃない。人の心の機微が心地よく沁みて、やっぱり前を向きたくなるドラマです。

 

“女は、四十(シジュー)から!” のキャッチコピー。

前回の新のセリフです。

「もうシジューですから…。でも、シジューだから出来るってこと、ありますよね」

それを聞いてアッと思ったんです。

もうロクジューだけど、そうか、ロクジューだから出来るってこと、あるかのも。

女は、と言うのはちょいと気恥ずかしいですが、仕事や家庭やいろいろな責任やしがらみから自ずと解き放たれつつある今。

人生は、六十(ロクジュー)から!

そう思って頑張ろう。

 

 

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