すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

君の夢よ、叶えと願う/スポーツの本望


東京パラリンピックが終わった。

昨日の閉会式、「What a Wonderful World(この素晴らしき世界)」最高だったなぁ…
独特のダミ声で歌ったのはロックバンドROGUEのボーカル奥野敦士さん。
一旦バンドを解散した後、事故で頸椎を損傷し重度の障害を負う。
その後「ROGUE」を再結成。音楽活動を続けている。


1ヶ月前の東京オリンピックと同様、毎日が感動の連続だった。
今振り返っても、楽しかったなあ、素晴らしかったなあと幸せな気持ちになる。

感動で何度も涙が零れた。
どうしてこんなに泣けるのかと自分でも呆れるほど。

今ある身体を限界まで動かし
持ちうる能力の全てを出し切って
挑み戦うアスリートたち。

皆、溌剌と力強く
眩しいほどに美しい。

人間の可能性はこんなにも未知で
はかりしれないと思わせてくれる。

どれだけの努力が費やされてきたことだろう。

「障害があるのに」という但し書きも無い。
オリンピックもパラリンピック
そんなアスリートたちの姿に尊敬を抱き、心打たれた。


……………


今回、初めてじっくり観戦したブラインドサッカー

全くの暗闇の中、音や声だけを頼りにボールを追う。
選手同士激しく衝突し、転ぶ。
その度立ち上がり、走ることをやめない。
驚くほどのハードさと面白さに心を掴まれた。

そのうち、転んでも転んでも何度でも立ち上がり走り出す選手たちの姿に
胸が締め付けられるような切なさを覚えることもあった。
見えないで走り回ることに恐怖はないのだろうか。
あんなに何度もぶつかり弾き飛ばされ痛くはないのか。辛くはないのかと。
彼らの障害ゆえの困難さを感傷的に思う自分がいた。


ある選手が言ったそうだ。

「自分はコートの中では自由なんです。思い切り走れるんです」


余計な感傷だった。
自分のやりたいことを思うままに体現できる自由のもと
勇気を持って突き進む。
ピッチ上には躍動する喜びが満ちているのだと知った。

と共に、
彼らにとってはコートを一歩出た社会にこそ
多くの障害や困難があるのだろうことも思った。


今回のパラリンピックが初出場だった日本チームは5位と大健闘。
5、6位決定戦、スペインとのゲームで1点差を守り切った後の涙の歓喜のシーン。
彼らの思いは自分などにはわかろうはずもないが
我が事の様に胸を熱くした。


……………


パラスポーツの面白さを知ってほしいと語るアスリートが多かった。
これまではオリンピックに比べパラリンピックのテレビ放送は少ないのが実情だったが
今回、自国開催ということで様々な競技を毎日テレビで観戦出来たのは嬉しいことだった。
実際に観てパラスポーツの面白さや奥深さに魅了させられた人もたくさんいたと思う。

スポーツを通して私たちの中にある壁が取り払われるとしたら
それはスポーツの本望というものだろう。


今、少し寂しい。ロスというものかな?
早くも3年後のパリ五輪が待ち遠しい。

いや、その前に北京冬季五輪だった。
2022年2月というからもはや5ヶ月後だ。



f:id:komakusa22:20210906154727j:plain

車いすバスケットボール日本男子、銀メダルおめでとうございます!
最後の最後までドキドキワクワク楽しませてくれました。
鳥海連志選手の雄叫び「フォーーー!」にしびれました。
※画像はお借りしましたm(__)m


車いすテニスの国枝慎吾選手、シングルス金メダルおめでとうございます!
世界の車いすテニス界において長年トップであり続け
フェデラーに「日本には国枝がいる」と称賛された話は有名。
そんな彼が2大会ぶりのシングルス優勝が決まった瞬間、崩れるように泣いた姿に
リオ大会からの5年間の苦闘が見えるようで胸が痛くなりました。
その間さらに努力を重ね挑戦を続けたことが報われて本当に良かった。


陸上女子マラソン視覚障害)の道下美里選手も見事金メダル!素晴らしい!
ちなみに道下選手44歳、記録は3:00:50
そして、
5位の藤井由美子選手は56歳、記録3:17:44
8位の西島美保子選手は66歳、記録3:29:12

アッパレ!!



にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村
よろしければポチ頂けると嬉しいです(^^)/

PVアクセスランキング にほんブログ村