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映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』観ました


映画ダウントン・アビー/新たなる時代へ』観ました。



イギリスのテレビドラマ『ダウントン・アビー』をご存じでしょうか。
英国貴族の壮麗な大邸宅が舞台の大人気ドラマです。

2010年9月の放送開始以来、
ゴールデングローブ賞エミー賞など数々の賞に輝き、
世界200以上の国と地域で大ヒットした傑作テレビシリーズ

ダウントン・アビー

2015年のシーズン6まで全52エピソードの舞台は、
1912年から25年のイギリスはヨークシャーのカントリー・ハウスと呼ばれる大邸宅。
グランサム伯爵クローリー家とその使用人たちの生活に
歴史上の出来事が織り込まれたヒューマン・ドラマだ。

娘しかいないクローリー家を守るため
長女の結婚相手を探すという一大テーマとともに、
使用人を含めたひとりひとりの喜びや悲しみ、人生の変化が描かれる。

壮麗なお屋敷のきらびやかな暮らしと、愛や嫉妬による事件が次々に起きるドラマ性、
ちりばめられたユーモアが、全世界を虜にした。
(公式サイトより)


シリーズ終了後、2019年に劇場版第1作目が製作され
今回は第2作目となります。


……………


実は、第1作目の映画が公開された時も記事にしました。

その中で、

知る人ぞ知る
でも、知らない人は全く知らない
そんな当たり前が誠に当てはまる。

はまる人は異常にはまる
でも、はまらない人にはきっと1ミリもはまらない・・、かも。

と書きました。

ですから、

ダウントン・アビー?なんのこっちゃ??の方々には
それこそ今回の記事、なんのこっちゃ?でしょうことを
予めお詫びしておきます(;^ω^)


つまり自分はかなりハマったわけですが
その理由として次の様に書いています。


思うに、まず、
伯爵家族や使用人たち一人一人に起こるドラマがテンポ良く描かれていて
次から次へと引き込まれる。
えー!来週はどうなるの??気になる~~
で終わるのが毎度のこと。
まるで韓流ドラマのよう(笑)


そして、
公式サイトにも書かれているように
深く温かいヒューマン・ドラマであることも惹きつけられる所以でしょう。

それは時に、
主人と使用人という立場を超えて
貴族と平民という身分もを超えて
心が通い、認め合う。
そんなシーンに胸が熱くなるのです。


ドラマの中で交わされる会話にも
イギリス人ってこういう人種なの!?って
ある意味カルチャーショックを受けました。

涼しい顔で皮肉の応酬
辛辣な言葉にはそれを上回る辛辣さで切り返し
自己主張ははっきり言い切る。

しかも、
言った方も言われた方も声を荒げることなく
何なら笑顔でしら~っと言ってのけるのだから
日本人とはまるで違う。

ただ、
そこには上級なユーモアが必ず含まれていて
言葉のチョイスがイケてるから
観ているこちらはクスっと笑ってしまう。


なかなかハード、でもお洒落で知的にも思える会話が実に小気味良くて
ああ、こういうのって“文化”なんだろうなぁって思います。

会話を楽しむ文化、自己主張する文化、ユーモアを大切にする文化。
家庭で、学校で、社会で、
学んで、鍛えられて、成熟していくものなのでしょうね。


描かれる貴族の暮らしもとても興味深いものがあります。
全てが煌びやかで質素倹約とは縁のない
けた外れにお金のかかっていそうな衣・食・住。
これぞイギリス貴族なのかと。


主人(貴族)と使用人の関係性や使用人の中での順位づけ
使用人の社会的な位置づけもうかがえて
当時のイギリス社会が垣間見えるようです。


そんなところが「ダウントン・アビー」にはまった理由でしょうか。



第2作目もファンの期待を裏切らぬ安定の仕上がりでした。
これぞ『ダウントン・アビー』よね!というような(笑)


この物語にどうしてこんなに惹かれるんだろうと改めて考えた時
物語の中で立場や身分を超えて確かに在る
人として当たり前の「良心」や「優しさ」や「情」
そして「上質な品性」といったものに
やっぱり感動させられるんだろうなあと思います。


……………


今回、個人的に特に素晴らしかったと思うのはクローリー家のおばあ様”こと
バイオレット・クローリーを演じたマギー・スミスさん。

天使にラブソングを…』の修道院長役
ハリー・ポッター』シリーズのマクゴナガル先生役と言えばお分かりになるのでは。


テレビシリーズから劇場版を通して
おばあ様が顔色一つ変えずに繰り出す痛烈な皮肉は『ダウントン・アビー』には欠かせないエッセンス。
何度クスっとさせられたことでしょう。


ネタバレになるので詳しくは書けませんが
今作ではおばあ様に泣かされました。

でもそれはしみじみと優しく温かい涙。


ちなみに、マギー・スミスさんは御年87歳。
撮影時は86歳か85歳?

“英国の至宝”と言われる奥深い演技と他をも包み込む存在感に魅了され
最後は寂しさと幸福感の入り混じった余韻の中
映画館を後にしたのでした。



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